こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlog)です。
3月期企業の本決算が集中する4月下旬〜5月。成長株を持っている個人投資家にとって、1年で最も判断が難しい時期ではないでしょうか。
1Q〜3Qの決算なら、通期ガイダンスに対する進捗率で良し悪しを判断できます。一方、本決算では来期のガイダンスという「新しい基準」が同時に出るため、判断の難度が一気に上がります。
僕自身、成長株を本決算に持ち越して痛い目に遭いました。この記事では失敗事例を振り返りながら、本決算シーズンの立ち回りと反省を整理します。
🔍 1Q〜3Qと本決算は何が違うのか
| 項目 | 1Q〜3Q決算 | 本決算 |
|---|---|---|
| 判断基準 | 通期ガイダンスに対する進捗率 | 来期ガイダンスという新基準が出る |
| 評価の軸 | 既存の基準に対して良いか悪いか | 基準そのものがリセットされる |
| PTS・翌日の反応 | 進捗率が良ければ素直に反応しやすい | 今期好決算でもガイダンス次第で売られる |
| 判断の難度 | 比較的シンプル | 変数が多く難しい |
1Q〜3Qであれば、「通期計画に対して順調かどうか」という一つの物差しで判断できます。進捗率が高ければポジティブ、低ければネガティブ。シンプルです。
本決算ではこの物差しが使えません。代わりに出てくるのが来期のガイダンスで、市場がその数字をどう評価するかはPTS(私設取引システム、証券取引所の取引時間外に売買できる仕組み)を見るまで分からない。ガイダンスの数字自体が増収増益でも、市場の期待値を下回れば売られます。つまり「数字が良いか悪いか」ではなく、「市場の期待に対してどうか」が問われる。ここが本決算の厄介なところです。
📉 失敗事例①:キッズスター(248A)
キッズスター(248A)は、僕が本決算を跨いで最も大きな損失を出した銘柄です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 購入日 | 2026年1月13日 |
| 購入価格 | 1,807円(180,700円 / 100株) |
| 売却日 | 2026年2月17日 |
| 売却価格 | 1,180円(118,000円 / 100株) |
| 損益 | -62,700円(-34.70%) |
| 敗因 | 本決算が悪く、2日連続ストップ安 |

購入後、株価はザラバで1,925円(1月15日)まで上昇しましたが、終値では1,900円に乗らず、その後は決算発表待ちのヨコヨコが続きました。
しかし本決算の内容が悪く、発表翌日から2日連続ストップ安。チャートが崩壊し、-34.70%の損失で撤退しました。
振り返ると、問題は「本決算で勝負したこと自体」にあります。個人的には強気の判定をしていたため決算持ち越しを選びましたが、本決算はガイダンスという新しい変数が加わる分、1Q〜3Qより判断の難度が高い局面です。強気だったからこそリスクを軽く見てしまい、知らず知らずのうちに大きなリスクを負っていたという、よくある失敗にまんまとはまってしまいました。
📉 失敗事例②:マクアケ(4479)
マクアケ(4479)は、途中で大きな含み益が出ていたにもかかわらず、本決算まで持ち越して利益をほぼ全て失ったケースです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 購入日 | 2025年4月30日 |
| 購入価格 | 720円(72,000円 / 100株) |
| 売却日 | 2025年10月30日 |
| 売却価格 | 730円(73,000円 / 100株) |
| 損益 | +1,000円(+1.39%) |
| 敗因 | ガイダンス予想が軟調でロスカット |

4月に購入後、8月26日の3Q決算で経常利益39%の上方修正が発表されました。翌27日に年初来高値1,345円をつけましたが、これが寄り天(寄り付きが最高値となりその後下落すること)。上方修正という好材料が出尽くしとなり、ここから下落トレンドに入りました。
上方修正自体はポジティブな材料だったからこそ、「本決算でさらに良い数字が出るのではないか」という期待が生まれ、持ち越す判断につながりました。今振り返ると、75日移動平均線を割り込んだタイミングが現実的な利確ポイントだったのかもしれません。ただ、それは今だから言えることで、リアルタイムでは上方修正後の一時的な押し目なのか、本格的な下落トレンドなのかを見分けるのは簡単ではありません。
一方で、含み益のバッファがあったおかげで、ガイダンスが軟調でも微益で撤退できたのは事実です。含み益はホールド判断を甘くさせる要因にもなりますが、最悪のシナリオで致命傷を避ける保険にもなる。この二面性は、頭に入れておく価値があると思います。
💰 100株投資家の構造的な制約
2つの事例に共通するのは、本決算の前にポジションを調整できなかったという点です。「決算前にポジションを軽くする」というのは、理屈としては分かります。ただ、100株しか保有していない場合、「一部利確」という選択肢自体が存在しません。全部持ち越すか、全部売るかの二択です。これは理論やメンタルの問題ではなく、資金規模による構造的な制約です。
キッズスターの失敗を振り返ったとき、「一部利確していれば」という反省が浮かびますが、100株ではそもそもその選択ができない。最初から単元未満株でエントリーしておけば、決算前にポジションを半分にするという選択が可能になります。SBI証券のS株やマネックス証券のワン株など、主要ネット証券は単元未満株の取引に対応しています。
単元未満株には指値が使えない(成行注文のみ)などの制約もあり、すべての場面で有効とは言えません。ただ、本決算シーズンのリスク管理という目的に限れば、検討する価値はある選択肢だと考えています。
🧠 本決算前の新規エントリーをどう考えるか
保有銘柄だけでなく、監視リストの銘柄が本決算直前に新高値ブレイクした場合の判断も悩ましいところです。僕の現時点での考えは以下の通りです。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 本決算まで1〜2週間以内 | 打診買いに留めるか、決算後まで見送り | 決算結果を見てからでも遅くない |
| 決算期待で株価が上がっている | 要注意 | 期待値のハードルが上がっている。好決算でも「期待通り」で売られるリスク |
| 決算後に好ガイダンスでブレイク | エントリー検討 | ガイダンスという裏付けがある分、ブレイクの質が高い |
本決算前にエントリーしないというのが、最もシンプルで再現性の高いルールです。ブレイクした銘柄を「見送る」のは心理的に難しいですが、決算後に改めてチャートを見て、ブレイクが継続していればそこから入っても遅くはありません。
✅ まとめ
本決算シーズンの成長株は、1Q〜3Qとは異なる難しさがあります。2つの失敗事例から得た教訓を整理します。
- 本決算で勝負しない。 自分がどれだけ強気でも、ガイダンスの数字と市場の反応は事前に予測できない。
- 含み益の二面性を意識する。 バッファは保険になるが、ホールド判断を甘くさせる面もある。
- 100株の制約を事前に設計する。 一部利確ができないなら、単元未満株でエントリーする選択肢を持つ。
- 決算前の新規エントリーを控える。 決算後にブレイクが継続していれば、そこから入っても遅くない。
正直に言えば、これらのルールを毎回守りきれるかと聞かれると自信はありません。ただ、ルールを持っていることと、持っていないことには明確な差があると、失敗を通じて感じています。
本決算シーズンは始まったばかりです。この記事が、同じように迷っている方の参考になれば嬉しいです。
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