kenmo・ぽんちよのAIプロンプトを分析 ── DIME特集の手法と僕の使い方を比較

こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlogです。

DIME 2026年4月号の特集「テスタ × ChatGPT AI投資入門2026」で、著名投資家のAIプロンプトがWeb上で無料公開されました。億り人投資家のkenmoさん、投資YouTuberのぽんちよさん、理論株価で知られるはっしゃんさんの3名です。

普段から自分でもAI投資プロンプトを設計・運用している立場として、他の投資家がどんな設計思想でプロンプトを組んでいるかは純粋に気になるところです。この記事では、kenmoさんとぽんちよさんを中心にプロンプトの構造を分析し、僕自身のやり方との共通点・相違点を整理します。

各プロンプトの全文はDIMEのWeb記事で確認できます。この記事では構造の分解と比較に焦点を当てます。

DIME 2026年4月号(小学館)

🔍 kenmoさんのプロンプト分析 ── 売却判断をAIに相談する技術

kenmoさんについて

kenmoさんは元手300万円から5年で資産1億円(現在は3億円超)を達成した投資家で、著書『5年で1億貯める株式投資』(ダイヤモンド社)では、資産規模ごとの投資戦略を体系的にまとめています。

資産フェーズ中心となった投資法
300万→600万円IPO投資
600万→5,000万円株主優待需給投資
5,000万→1億円新高値ブレイク+ROE投資
1億円〜決算モメンタム投資

※書籍およびインタビュー記事をもとに、資産規模の推移と主な投資法を整理したもの。著書『5年で1億貯める株式投資』では4つの投資法(新高値ブレイク投資・株主優待需給投資・決算モメンタム投資・中長期投資)が紹介されている。

注目すべきは、5,000万円から1億円への到達に新高値ブレイク投資を使っている点です。僕と同じ手法を軸の一つに据えている投資家が、AIをどう活用しているのか。そこに関心を持ってプロンプトを読みました。

プロンプトの構造

kenmoさんのプロンプトは、暴落局面での売却判断をAIに相談するもので、4層の構造になっています。

内容
①目的の提示何のためにAIを使うか「3連休明けの投資戦略を考えたい」
②参照URLの指定最新情報の補完関連ニュースのURLを貼る
③ゴールの数値化資産状況と達成したい状態を具体的に「現金余力を5%まで落としたい」
④銘柄ごとの懸念点保有株数・取得単価に加え、なぜ売却を検討しているかまで記載「システム障害で決算悪く、含み損ライン近い」

kenmoさん自身も記事中で「曖昧さをなくすことで、今の自分に最適な売却プランを引き出すのが狙い」と解説しています(DIME 2026年4月号Web版より)。

僕の視点

観点kenmoさん
対象フェーズ暴落局面でのポジション調整決算後の個別銘柄の保有判断
設計思想状況をAIに詳細に伝え、売買シナリオを提案させる(対話型)「好決算なのに売られる」危険パターンを数値基準で自動検出させる(スコアリング型)

kenmoさんと僕に共通するのは、ポジション情報の具体性(取得単価・株数・懸念点)がAIの回答精度を左右するという点です。

その上で、kenmoさんのプロンプトから僕が特に参考になったのは、「ゴールの数値化」の徹底です。僕の保有継続判定プロンプトでは個別銘柄単位の判断は数値化しているものの、「ポートフォリオ全体でどういう状態を目指すか」という上位のゴール設定はプロンプトに含めていませんでした。「現金比率を○%にしたい」のようなポートフォリオ全体の目標を文脈として渡す使い方は、今後試してみたいと感じています。


🔍 ぽんちよさんのプロンプト分析 ── 銘柄発掘の3ステップ

プロンプトの構造

ぽんちよさんのプロンプトは、スクリーニング → 深掘り分析 → リスク管理の3ステップに分割されています。

ステップ目的設計のポイント
STEP1:スクリーニングNVIDIA関連で「GPU以外」の銘柄を3つ挙げさせる「じゃない関連銘柄」という除外条件で発想を広げる
STEP2:深掘り分析候補銘柄の「現状の売上構成比」と「将来の成長寄与度」を対比現状vs将来の対比でPER(株価収益率)の妥当性まで掘り下げる
STEP3:リスク管理成長シナリオの最大リスクを3観点で整理「あえて反対意見を出させる」ことで冷静な判断を促す

STEP1の「GPU以外のセクター(電力、冷却、ネットワークなど)に注目」という指定がポイントです。普通にNVIDIA関連を聞くと半導体メーカーが並びがちですが、除外条件を加えることで視野を広げる設計になっています。

僕の視点

観点ぽんちよさん
出発点テーマ起点(「NVIDIAが伸びている → 恩恵銘柄は?」)株価の動き起点(「新高値ブレイクした → ファンダで裏付けを確認」)
対象市場米国株日本株
AIの役割「調査員」として情報を構造的に引き出す「判定機」としてGO/REJECTを出させる

「じゃない関連銘柄」の発想はテーマ投資に限らず応用できそうです。たとえば「この新高値ブレイク銘柄と同じサプライチェーン上にいるが、まだ高値を更新していない企業は?」という問いかけ方が考えられます。ぽんちよさんのプロンプトは米国株の具体例で構成されていますが、銘柄名やセクターを入れ替えれば日本株でもそのまま使える構造です。


🔖 はっしゃんさんのプロンプト(概要紹介)

はっしゃんさんは、独自アルゴリズムで算出した「理論株価」をAIに組み込み、決算データとチャートを統合した深掘り分析を行う手法を公開しています。自サイト「株Biz」の有料プランとの連携を前提とした設計のため、詳細はDIMEのWeb記事をご参照ください。


🔑 kenmo・ぽんちよのプロンプトに共通する設計の原則

kenmoさんとぽんちよさんのプロンプトを分析して見えてきた共通点を3つにまとめます。

原則内容具体例
数値で語る曖昧な表現を排除し、具体的な数値を要求「現金余力5%」「AI関連売上は全体の何%か」
リスク視点を組み込むAIの楽観バイアスを意図的に補正「リスク要因を高・中・低で判定して」
推論過程を求める結論だけでなくロジックを出力させる「NVIDIAと連動するロジックを根拠とともに説明して」

この3原則は、僕のプロンプト設計でも意識していることと重なります。特に「数値で語る」「リスク視点を組み込む」の2つは、AIを投資に使う上で外せない鉄則だと考えています。


🔄 比較から見えたこと ── プロンプトは投資スタイルの言語化

最後に、kenmoさん・ぽんちよさんと僕のAI活用法を並べて整理します。

kenmoさんぽんちよさん
対象フェーズ売却判断銘柄発掘→分析→リスク管理決算分析→エントリー判断→保有継続判定
プロンプト設計対話型(シナリオ提案)3ステップ型(段階的深掘り)スコアリング型(数値基準で判定)
主なAIChatGPTChatGPTClaude(Genspark経由)+複数AI使い分け

今回の比較で最も強く感じたのは、プロンプトの設計は投資スタイルの言語化そのものだということです。

kenmoさんの対話型は、複数の投資法を組み合わせて臨機応変にポジションを調整するスタイルに適している。ぽんちよさんの3ステップ型は、テーマ投資で銘柄を発掘するスタイルに最適化されている。僕のスコアリング型は、新高値ブレイク×成長株という明確な基準がある手法だからこそ、数値による判定が機能する。

「正解のプロンプト」は存在しません。手法が違えば最適な形も変わります。


✅ まとめ

今回は、DIME特集で公開された著名投資家のAIプロンプトを、設計思想の観点から分析しました。

kenmoさんの対話型、ぽんちよさんの3ステップ型、僕のスコアリング型。形式はそれぞれ異なりますが、kenmoさん・ぽんちよさんに共通していたのは以下の3つの原則です。

  • 数値で語る: 曖昧な表現を排除し、AIの回答を定量的なものに導く
  • リスク視点を組み込む: AIの楽観バイアスを意図的に補正する
  • 推論過程を求める: 結論だけでなくロジックを出力させ、妥当性を検証可能にする

プロンプトには、その人の投資スタイルがそのまま反映されます。他の投資家のプロンプトをそのままコピペするのではなく、設計思想を理解した上で自分の手法に合わせてアレンジする。この記事がその出発点になれば幸いです。


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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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