こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlog)です。
2026年3月、イラン情勢を発端に日経平均株価が急落しました。僕は2月末に58,000円台で17銘柄を保有していましたが、暴落前にバッファの薄い銘柄を処分し、現在は9銘柄・現金比率高めの「待ち」の状態にあります(詳しくは前回の記事を参照してください)。
| 時期 | 保有銘柄数 | 日経平均(概算) |
|---|---|---|
| 2月末 | 17銘柄 | 58,000円台 |
| 3月9日 | 9銘柄 | 52,728円 |
| 3月19日 | 10銘柄 | 53,372円 |
| 3月23日 | 9銘柄 | 51,515円 |

※3月23日に日本動物高度医療(6039)を損切りし、現在は9銘柄
「いつ買い直すのか」「もう底なのか」──。こうした問いに僕も毎日向き合っていますが、現時点での答えは「まだ動かない」です。
この「動かない時間」に何をやるかが、次の上昇相場で差がつくポイントだと考えています。
実は僕には、コロナショックのとき「休めなかった」ことで約500万円を失った経験があります。今回の記事では、その失敗を振り返りつつ、調整局面で僕が実際にやっている準備を整理します。
📖「休むも相場」の意味 ── 次に備える時間
「休むも相場」は、江戸時代の相場師・本間宗久が残した「売るべし、買うべし、休むべし」に由来する相場格言です。
年中、株式売買を繰り返していると、客観的に全体の相場が見えなくなりがちで、大きな落とし穴にはまることがあるので、冷静に相場を見つめるように ──野村證券 証券用語解説集「休むも相場」
この格言に対して、僕自身はこう捉えています。ポジションを取らないことは、観察と準備に時間を使うという積極的な選択である、と。
特に新高値ブレイク投資は、上昇トレンドに乗る手法です。トレンドが出ていない局面で無理にエントリーすれば、手法の前提そのものが崩れてしまいます。「条件が揃うまで待つ」こと自体が、この投資法における合理的な行動と考えています。
| 局面 | 新高値ブレイク投資家の行動 |
|---|---|
| 上昇トレンド | 新高値を更新した銘柄にエントリーする |
| 調整・下落局面 | ポジションを縮小し、次の上昇に備える |
| 方向感のない局面 | 無理に売買せず、観察と調査を続ける |
「休む」とは手を止めることではなく、次に動く準備を進める時間に充てること。ここからは、その具体的な中身を書いていきます。
💸 コロナショックの失敗 ── 約500万円の損切り
「休むことが大事」と偉そうに書いていますが、僕自身がそれを痛感したのは、2020年3月のコロナショックでの大失敗がきっかけです。
何が起きたか
2020年2月下旬、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、日経平均は急落を始めました。時系列で整理すると、以下の通りです。
| 日付 | 日経平均(終値) | 2月21日からの下落率 |
|---|---|---|
| 2月21日 | 23,386円 | ── |
| 2月28日 | 21,142円 | -9.6% |
| 3月9日 | 19,698円 | -15.8% |
| 3月13日 | 17,431円 | -25.5% |
| 3月19日 | 16,552円 | -29.2%(底値) |
2月末の23,000円台から、約3週間で16,552円まで下落。下落幅は約7,000円、率にして約30%という暴落でした。
僕がやったこと
この急落の中で、僕はTOPIXブル2倍上場投信(1568)やNYダウ・ダブルブルETN(2040)といったレバレッジ型商品を、信用取引で買い向かいました。エントリーしたのは2月下旬。騰落レシオ(25日)が71.94まで低下した段階で「ここが底に近い」と判断したのがきっかけです。
なぜそう判断したのか。当時の経験則として、騰落レシオが70前半まで下がれば、ほぼ反発していたからです。過去のショック局面を振り返っても、70前後は底打ちの目安として機能していた場面が多く、「ここで入らないとチャンスを逃す」くらいに思っていました。
結果
しかし、コロナショックは過去のショックとは別格でした。騰落レシオは71どころか、40台まで突っ込んだのです。

「70前半で反発する」という過去の経験則が通用しない下落が起きてしまいました。レバレッジ型商品の信用買いという、下落局面で最もダメージが大きくなる手段を取っていたため、含み損は急拡大。2月28日に一部を損切りし、3月12日に残りのポジションを処分。これらのレバレッジ型商品に加え、同時期に保有していた個別株の損切りも合わせると、コロナショック前後の損失は合計で約500万円に達しました。持ち続けていれば、追証(証券会社から追加の担保を求められること)の発生による強制ロスカットで、さらに損失が膨らんでいた可能性もあります。
この失敗から学んだこと
| 失敗の要因 | 教訓 |
|---|---|
| 「騰落レシオ71=底打ち」と決めつけた | 単一の指標で底打ちを判断するのは危険。過去に機能したパターンが次も機能する保証はない |
| レバレッジ型商品(2倍ブル)×信用取引 | 下落局面での逆張り+レバレッジは、損失が加速するリスクが極めて高い |
| 「ここで入らないとチャンスを逃す」という焦り | 焦りが最も高くつく判断につながった。チャンスは逃しても、資金を失わなければ次がある |
あのとき、騰落レシオ70前半で買うという条件そのものは間違っていなかったと今でも思っています。実際、70前半は統計的に反発しやすい水準であることに変わりはありません。
問題だったのは、条件が正しいことに安心して、状況の深刻さを過小評価したことです。コロナという未曾有の危機を、過去のショックと同じスケールで捉えてしまいました。そして「ここで大きく張れば大きく儲かる」という強欲さから、信用取引でレバレッジをかけた大きなポジションを取ってしまった。ポジションが大きすぎたことで損切りの判断が遅れ、「勝ち易き」だったはずの局面を「退場しかねない局面」に変えてしまったのです。
僕が今、投資で意識しているのは「勝ち易きに勝つ」ということです。条件を言語化しておくのは前提として、それだけでは足りません。条件が正しくても、ブラックスワン(事前に予測できない想定外の危機)は常にいる。数字だけでなく、状況そのものを正しく見極めること。そして、たとえ読みが外れても退場しないポジションサイズに留めること。 この2つが、約500万円で学んだ教訓です。
この経験があるから、今の調整局面で僕は「焦って動かない」ことを強く意識しています。約500万円という授業料は高かったですが、「休む」という選択肢の価値を身体で覚えた出来事でした。
🛠️ 調整局面で「休む」ときに僕がやっている3つの準備
「休む」と言っても、相場を完全に見なくなるわけではありません。ここでは、調整局面で僕が日々やっている3つの準備を整理します。
準備1:地合いの方向感を毎日確認する
最初にやるのは、相場全体の状況把握です。個別銘柄の判断よりも先に、「今、市場全体がどちらを向いているのか」を確認します。
僕が毎日チェックしているのは、主に以下の2つです。
| チェック項目 | 何を見ているか | 参照先 |
|---|---|---|
| 日経平均の位置 | 75日移動平均線との関係。この線の上にいるか、下にいるか | 株探 |
| 騰落レシオ(25日) | 市場全体の過熱・冷え込みの度合い | nikkei225jp.com |
コロナショックで学んだように、騰落レシオが70前半まで下がったからといって、そこが必ず底になるわけではありません。ただし、チャンスの目安としては今でも有効だと考えています。違うのはポジションの取り方です。コロナの経験を踏まえて、仮に動くとしても打診買い程度に留めるようにしています。大きなポジションを一気に取ることは、もうしないと決めています。
準備2:新高値銘柄リストを観察する
地合いの確認と並行して、毎日チェックしているのが新高値銘柄リストです。
相場全体が調整していても、新高値を更新する銘柄がゼロになることは基本的にはありません。ただし、調整局面で浮上してくる銘柄には傾向があります。
| 調整局面の新高値銘柄の特徴 | 具体例(2026年3月時点) |
|---|---|
| 防衛・軍需関連 | 中東情勢の緊迫化を背景にテーマ買い |
| 資源・エネルギー関連 | 原油高騰の恩恵を受けるセクター |
| 内需ディフェンシブ | 地政学リスクの影響を受けにくい銘柄 |
これらの銘柄に飛びつくのではなく、「いつ、どんなタイプの成長株が新高値リストに戻ってくるか」を観察するのがポイントです。
僕の投資対象は中長期の成長株なので、テーマ株の短期売買とは相性が良くありません。しかし、業績の裏付けがある成長株が再び新高値を更新し始めたら、それは地合いが変わりつつあるサインだと考えています。
実際、今回の調整局面でも、逆風の中で高値を更新していた2銘柄(テスHD・粧美堂)には条件を満たしたと判断してエントリーしました。「休む=何があっても買わない」ではなく、条件を満たした銘柄が現れたら動く。満たさなければ動かない。その判断を日々繰り返しています(エントリーの詳細は前回の観察ログを参照)。
準備3:次のエントリー候補を調査・整理する
3つ目は、地合いが回復したときにすぐ動ける状態を作っておくことです。
相場が反転してから「さあ、何を買おう」と銘柄を探し始めるのでは遅い。上昇トレンドが始まった瞬間に動ける準備を、調整期間のうちに進めておくのが目的です。
僕がやっているのは、日々の新高値ブレイク銘柄の中から気になったものをメモ帳に残していくというシンプルな作業です。記録している項目は以下の通りです。
| 項目 | 内容 | 記載例 |
|---|---|---|
| コード | 証券コード | 6039 |
| 銘柄名 | 企業名 | 日本動物高度医療 |
| メモ | セクター、事業内容、決算進捗、注目ポイント | 3Qクリア。ClaudeがA判定。Aクラス |
| AI分析URL | GensparkやClaude等で分析した結果のリンク | (Genspark等のURL) |
| 損切りライン | エントリー前に決めておく撤退基準 | 終値〇〇円割れ |
特別なツールは使っていません。Windowsのメモ帳に、このフォーマットで気になった銘柄を追加していくだけです。

並行して、AIを使ったエントリー判断スコアリングで候補銘柄の評価も行っています。5項目のスコアリングで条件を事前に整理しておくことで、地合い回復後に勢いで質の低いエントリーをするリスクを減らせると考えています。
この「調査と整理」は、地合いが良い時期にも当然やっていることですが、調整局面ではエントリーの実行に追われないぶん、じっくり時間をかけて調査できるという利点があります。
🔁「休む」から「動く」への切り替え ── 復帰のトリガー
「待つ」と決めたら、次に考えるべきは「何が起きたら動き始めるのか」です。日付や価格であらかじめ予測するのではなく、市場がシグナルを出すのを待つというのが僕のスタンスです。
僕が設定している復帰の条件は、以下の3つです。
| 条件 | 内容 | 判断基準 |
|---|---|---|
| ① 新高値リストに成長株が戻る | テーマ株ではなく、業績の裏付けがある成長株が新高値を更新し始める | 最優先のシグナル |
| ② 日経平均の方向感 | 75日移動平均線を維持して反発に転じる | 地合い全体の確認 |
| ③ AIスコアリングでGOが出る | エントリー判断スコアリングプロンプトで条件を満たす銘柄がある | 個別銘柄の最終判断 |
3つすべてが同時に揃う必要はありませんが、少なくとも①が確認できない限り、本格的なエントリー再開は見送るつもりです。
条件が揃うまでは動かない。揃ったら迷わず動く。それが、コロナで約500万円を失った経験を経て、僕がたどり着いた向き合い方です。
✅ まとめ
今回の記事では、「休むも相場」という格言の意味を、僕自身の失敗談と実践を交えて整理しました。
- 「休む」=消極策ではない。 次の上昇相場に備えるための積極的な準備期間と捉えている
- コロナショックの教訓。 条件が正しくても、状況の過小評価と過大なポジションが約500万円の損失につながった
- 調整中にやっていること。 ①地合いの定点観測 ②新高値リストの観察 ③エントリー候補の調査・整理
- 復帰の判断基準。 感情ではなく、事前に設定した条件で切り替える
調整局面は、待っている時間が長く感じるものです。「何かしなければ」という焦りが湧いてくることもあります。でも、その感情に従って動いた結果がどうなるかは、僕自身が約500万円で学びました。
チャンスは逃しても、資金が残っていれば次がある。でも資金を失えば、次のチャンスに乗ることすらできない。だからこそ、今は準備に集中する。それが、僕なりの「休むも相場」の実践です。
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