こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlog)です。
前回の記事では、書籍『隠れた「新ナンバーワン銘柄」を見つける方法』を基に、未来の大化け株を発掘するための具体的な分析フレームワーク(プロンプト)をご紹介しました。
今回は、いよいよその実践編です。
あのプロンプトを、AI検索エンジンで知られるGensparkが2025年9月11日に正式リリースした、最新の「Genspark AIブラウザ」に実行させたら、一体どんな銘柄がリストアップされるのか? そして、その分析結果は果たして的確なのか?
この記事では、AIが出力した分析レポートを基に、僕自身の投資家目線での考察を加えながら、未来のチャンピオン候補を深掘りしていきます。
🎯 なぜ「Genspark AIブラウザ」なのか?
今回、数あるAIツールの中からGensparkのAIブラウザを選んだ理由は明確です。それは、僕が作成したプロンプトを実行する上で、Web上の多様な情報をリアルタイムで横断的に参照・分析する必要があるからです。
- リアルタイムの株価や時価総額
- 直近の決算データや財務指標
- 最新のIRニュースやプレスリリース
- アナリストのカバレッジ状況
これらの情報を統合して分析する能力において、ブラウザ自体がAIエージェントとして機能するGensparkは、現時点で最適な選択肢の一つだと考えました。
🤖 Gensparkによる分析レポート:サマリー
それでは早速、Gensparkに例のプロンプトを投入して出力された分析レポートを見ていきましょう。まずはAIが作成した「エグゼクティブ・サマリー」と、最終的な候補銘柄のリストです。
本レポートでは、S&P500の年間トップ銘柄に共通する「勝利のDNA」を日本株市場に適用し、時価総額100億〜3,500億円のレンジで、今後1〜2年以内に大きく化ける可能性のある銘柄を定量・定性の両面から抽出しました。分析の特徴は、EPSやPER等の後追い指標ではなく、未来の物語(ナラティブ)と市場心理の転換点、そして変化を促すカタリスト(株価を動かすきっかけとなる出来事)を重視している点です。
AIが抽出した「大化け候補」5銘柄
| 銘柄名 | 時価総額 (億円) | スコア (合計/25) | 主な物語・ 変化要因 | 想定 カタリスト | タイプ分類 |
|---|---|---|---|---|---|
| 情報戦略テクノロジー(155A) | 約350 | 23/25 | DX支援×M&A成長×エンジニア確保力 | ①新規案件拡大 ②M&A ③自己株買い | AMD型 |
| GENDA(9166) | 約950 | 22/25 | 業界再編の覇者×M&A巧者×高CF創出力 | ①継続的なM&A ②北米事業の成長 | NRG型 |
| PKSHA Technology(3993) | 約1,200 | 21/25 | AIプラットフォーマー×プライム昇格×子会社IPO | ①子会社上場 ②インデックス資金流入 | テスラ型 |
| 鈴茂器工(6405) | 約195 | 20/25 | 寿司ロボット世界首位×人手不足追い風×海外展開 | ①海外需要拡大 ②国内自動化ニーズ | デボン型 |
| FRONTEO(2158) | 約370 | 20/25 | AI創薬支援×特化型AI×野心的な中計 | ①大手製薬との提携 ②中計の進捗 | テスラ型 |
🔍 各候補銘柄の深掘り分析と考察
AIがリストアップした5銘柄は、いずれも興味深い「物語」を持っています。ここからは、各銘柄の分析内容を要約しつつ、僕自身の視点からコメントを加えていきます。
1. 情報戦略テクノロジー(155A) — AMD型
【AIによる分析要点】
・グロース市場らしい高いボラティリティと、自己株買いによる需給改善を高く評価(スコア23/25)。
・物語の核心は、DX人材不足という社会課題に対し、エンジニア確保力とM&Aによる規模拡大で応えている点。
・カタリストは、四半期ごとの大手顧客案件の進捗と、プライム市場への昇格期待。
【ゆーすけの考察】
この銘柄は僕の現在の保有銘柄(2025/10/27時点)のため、ここからのコメントは多分にポジショントークが含まれることをご了承ください。
その上で、この銘柄の魅力は、対四半期ベースでの売上・営業利益の力強い伸長率、そして『生成AI』という時流に乗ったテーマ性にあります。一方で、DX支援というBtoBビジネスは、僕たち個人投資家にとってその事業内容や競合優位性が具体的にイメージしにくく、難しさを感じる点でもあります。
だからこそ、AIの分析にもあった「自己株買いによる需給改善」や「M&Aによるシェア拡大」といった、経営陣による具体的なアクションが、その成長ストーリーの確度を測る上で重要な道しるべになります。四半期ごとのエンジニア数の増減も、成長の先行指標として必ずチェックしたいポイントです。
2. GENDA(9166) — NRG型
【AIによる分析要点】
・M&Aと既存店成長の両輪による高い成長加速性を評価(スコア22/25)。
・物語の核心は、アミューズメント業界の構造的な事業承継問題を、M&Aによる「ロールアップ(集約)」で解決する業界再編の主導者である点。
・カタリストは、継続的なM&Aの発表と、成長著しい北米事業の拡大。
【ゆーすけの考察】
AIが『NRG型』と分類した通り、業界の構造問題を「外圧」として利用し、自らが再編の主役となる物語が面白いですね。
直近の決算で示された最大の「ビッグチェンジ」は、「フリーキャッシュフロー黒字化」方針への転換です。これにより市場が懸念していた増資リスクが後退しました。さらに、プライズ事業が受けるインバウンド需要の追い風や、自社株買いへの言及も加わり、まさに物語が転換する兆しかもしれません。
3. PKSHA Technology(3993) — テスラ型
【AIによる分析要点】
・AIという破壊的技術を持ち、プライム昇格後も株価変動が大きい点を評価(スコア21/25)。
・物語の核心は、生成AI市場の拡大と、子会社「Sapeet」の上場計画による持株会社としての再評価。
・カタリストは、Sapeet上場の具体的な発表と、インデックスファンドからの継続的な資金流入。
【ゆーすけの考察】
AIが『テスラ型』と分類した通り、PKSHAはAIという巨大なテーマ性から市場の期待を集める一方、その収益化については懐疑的な見方も混在する、まさに「期待と懐疑の渦中」にある銘柄です。
しかし直近の決算では、AI SaaS事業の調整後EBITDAマージンが45%という高水準の収益性を示しており、同社の技術力が利益に直結している証左と言えるかもしれません。
さらに、今後の「ビッグチェンジ」の兆しとして、サーキュレーションへのTOB(外部展開)や、子会社Sapeetの上場計画(資産価値の顕在化)といった、具体的なカタリストが控えている点も非常に興味深いです。
4. 鈴茂器工(6405) — デボン型
【AIによる分析要点】
・無借金経営という盤石な財務と、海外展開による成長加速を評価(スコア20/25)。
・物語の核心は、「国内の人手不足」と「和食のグローバル化」という2つの強力なマクロの追い風。
・カタリストは、海外での大型案件の受注や、潤沢な自己資本を背景とした株主還元強化(増配・自己株買い)。
【ゆーすけの考察】
AIが『デボン型(マクロ追い風×株主還元)』と分類した通り、鈴茂器工は「国内の人手不足」と「世界的な和食ブーム」という2つの強力な追い風を受ける、非常に面白いポジションにいる銘柄です。寿司ロボット世界首位という圧倒的なニッチトップ企業である点も、投資対象として魅力的です。
しかし、直近の決算は先行投資で大幅な減益となり、市場の評価が分かれる「迷い」の局面にあります。この戦略的な赤字を支えているのが、自己資本比率80%超という盤石な財務基盤です。この財務的な余裕があるからこそ短期的な利益を犠牲にした未来への投資が可能になっています。
この先行投資が、「ビッグチェンジ」の布石となるか、それとも単なるコスト増で終わるのか。まさに本書で語られる「物語」の転換点にあり、この投資フェーズを乗り越え、再び成長軌道に戻れるかどうかが今後の最大の注目点です。
5. FRONTEO(2158) — テスラ型
【AIによる分析要点】
・AI創薬という超高リスク・高リターン領域で、株価のボラティリティが極めて高い点を評価(スコア20/25)。
・物語の核心は、時価総額370億円の企業が、2029年に売上300億円を目指すという野心的な中期経営計画。
・カタリストは、大手製薬企業との提携発表や、創薬AIの具体的な成功事例の公表。
【ゆーすけの考察】
正直に言うと、創薬という分野は個人投資家の間でも特にリスクが高いとされており、僕自身も普段は投資対象から外している領域です。
では、なぜAIは今回この銘柄を『テスラ型』候補として選出したのでしょうか。AIの分析ロジックは、赤字決算という「市場の懐疑」の裏で、成長ドライバーであるAI創薬プロジェクトの受注進捗率が80%に達しているという事実に、「ビッグチェンジ」の強力な兆しを見出した点にあるようです。
このAIの分析は、赤字という「市場の懐疑」と、高い受注進捗率という「ビッグチェンジの兆し」を組み合わせる、本書のフレームワークを忠実に実行した結果と言えるでしょう。今後、大手製薬との提携といった具体的なカタリストによってこの「物語」が市場にどう評価されていくのか。そのプロセスを観察することは、非常に興味深いケーススタディだと考えています。
🧠 AIの分析結果をどう活かすか?
AIはあくまで分析ツールであり、銘柄を推奨するものではありません。AIが出力したこのレポートを、僕たち個人投資家はどう自身の戦略に活かすべきでしょうか。AIのレポートにもヒントが書かれていました。
ポートフォリオ構築のヒント
AIは、各銘柄のリスク特性に応じて、ポートフォリオ内での配分案を提示しています。
- 攻め(高ボラティリティ): 情報戦略テクノロジー、FRONTEO
- 中間(成長×安定): GENDA、PKSHA Technology
- 守り(安定成長): 鈴茂器工
全てに均等に投資するのではなく、自身のリスク許容度に合わせて、これらの銘柄群でポートフォリオを組むという考え方は非常に参考になります。
リスク管理の要点
AIはリスク管理の重要性も指摘しています。「ポジションサイズは資産の5〜10%以内」という点は基本として押さえつつ、特に「-20%で損切り検討」という具体的な数値は興味深いです。
僕自身は終値ベースで-10%を超えたら損切りを検討するルールを設けていますが、AIが提示する少し深めの損切りラインも、ボラティリティの高い銘柄を扱う上での一つの考え方として参考になります。
✅ まとめ:AIとの賢い付き合い方
今回、書籍の理論的フレームワークをAIに実行させてみて、改めて感じたことがあります。それは、AIは強力な「思考の壁打ち相手」にはなるが、最終的な投資判断を下すのは、私たち人間自身であるということです。
AIは客観的なデータと物語を整理し、有望な候補をリストアップしてくれます。しかし、その物語の「質感」や、経営者の「熱意」、そして何より自分自身がその企業の未来を「信じられるか」どうか。その最後の部分は、数字やテキストだけでは測れません。
今回の検証は、AIという新しいツールを使い、書籍のフレームワークがどのように機能するかを試す、思考実験として非常に興味深いものでした。重要なのは個別の銘柄そのものではなく、AIと共に「ビッグチェンジ」の兆候を探るという、この思考プロセス自体だと考えています。
理論(フレームワーク)と実践(AIツール)の融合は、間違いなく個人投資家の分析能力を新たなレベルへと引き上げてくれます。この記事が、皆さんの投資活動のヒントになれば幸いです。
📌 次に読んでほしい記事
⚠️ 免責事項
当ブログで提供する情報は、僕個人の見解や投資記録であり、特定の金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。株式投資やその他の投資には、元本を割り込むリスクが伴います。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますよう、お願い申し上げます。当ブログの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、運営者は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

