こんにちは、ゲーマー投資家ゆーすけ（@gaminvestlog）です。
2025年10月10日深夜から11日未明にかけ、日本の株式市場は複合的な要因によって大きく揺さぶられました。本記事を執筆するにあたり、まずはGeminiが作成した包括的なレポートで客観的な市場分析を確認しています。
今回市場を大きく揺るがしたのは、主に以下の2つの要因です。
- 国内政局の激震：26年間続いた自民・公明連立政権の崩壊
- 地政学リスクの再燃：トランプ大統領による「対中100%追加関税」表明
これら2つのネガティブサプライズが重なり、時間外取引で日経平均先物は一時2,420円もの急落を記録。週明けの市場に大きな不安が広がっています。
このような混乱期に、僕たち個人投資家、特に「新高仕事ブレイク×成長株」を戦略の核とする者はどう行動すべきか。本記事では、Geminiによる客観的な市場分析も参考にしつつ、僕自身の具体的な戦略を交えたアクションプランを提示します。
🔍 市場を揺るがした「二重の衝撃」の構造分析
今回の市場の混乱は、2つの異なる性質の衝撃が連鎖した結果と分析できます。
- 政治的リスク（国内）：自公連立の解消は、高市新総裁の政策（積極財政・金融緩和）への期待感を急速に後退させました。これが「高市トレード」の巻き戻しを誘発し、日経先物を約500円押し下げたと見られます。日本の統治能力に対する「不確実性」が急浮上したことは、特に海外投資家が警戒する要因です。
- 地政学的リスク（外部要因）：より深刻なインパクトを与えたのが、トランプ大統領による対中関税100%の表明です。これは単なる選挙戦のレトリックに留まらず、世界のサプライチェーンを分断しかねない強力な一撃です。日本の政治的空白というタイミングを狙った可能性も指摘されており、市場のパニック心理を決定的に悪化させました。
次に誕生する政権がどうなるか不透明な中、さらにトランプ大統領の発言に端を発する米中対立の再燃懸念も加わり、市場は当面、明確な方向感を見出せないまま、ボラティリティ（価格変動）の高い状態が継続すると考えられます。
📉 ポートフォリオの潜在的リスク試算
現在の不確実性を考慮した場合、僕自身のポートフォリオが今後どれだけのリスクに晒されているか、Geminiの分析を参考に確率を基に試算してみました。
前提：
- ポートフォリオ・ベータ値：1.2（市場が10%動くと、ポートフォリオは12%動くと仮定）
- シナリオ別発生確率：悪化（30%）、膠着（50%）、安定化（20%）
この前提で計算すると、現時点での僕のポートフォリオの期待リターンは-6.00%（期待損失額：約26万円）となります。これはあくまでGeminiの分析に基づく確率的な試算ですが、漠然とした恐怖に惑わされないための客観的な拠り所となります。
🎯 僕の戦略と具体的なアクションプラン
まず、僕自身の具体的な行動計画を共有します。
- 【売却】モビルス（4370）を始値の成行で売却
- 理由：この銘柄は、今回の市場全体のショックとは別に、直近の決算内容に失望し、すでにPTS（夜間取引）で株価が下落していました。個別企業のファンダメンタルズが悪化した銘柄は、このような地合いの悪い局面で真っ先に整理するのが僕のルールです。
- 【様子見】その他の保有株は一旦ホールド
- 理由：僕は今回の急落を、リーマンショックのような金融システムを揺るがす危機や、パンデミックのような経済活動を停止させるブラックスワン（想定外の危機）とは異なると判断しています。政治的な混乱や、トランプ氏の発言によるショックは、それ自体が企業の本質的価値を即座に破壊するものではありません。
- また、トランプ氏自身が株価を非常に気にするタイプである点も重要です。今回のショックの震源は同氏自身であるため、その行動次第で状況が好転する可能性も高く、この混乱の連鎖が長期間続くとは考えにくい、というのが僕の現時点での想定です。
今後のアクションプラン
上記の僕自身の戦略を踏まえ、今後、僕が取ろうと考えている具体的なアクションを4つのステップで整理します。
1. ポジションの緊急点検：守りを固め、冷静さを確保する
まず、感情的な取引は避け、自分自身のポートフォリオの防御力を再確認します。
- 現金比率の確認：パニック相場での狼狽売りを防ぐためにも、精神的な余裕を生む現金比率は非常に重要です。現在の現金比率は低いと認識していますが、まずは市場の動向を冷静に見極めることを優先します。
- 保有銘柄のファンダメンタルズ再点検：最も重要なのは、「今回のショックで、保有企業の成長ストーリーそのものが毀損されたか？」を自問することです。政治不安や市場のパニックは、企業の本質的価値とは直接関係ない場合も多いため、一社一社、冷静に成長ストーリーに変化がないかを確認していきます。
- リスクの高い銘柄の洗い出し：米中対立の影響を直接受けるセクター（自動車・電子部品・半導体など）や、「高市トレード」で期待先行で上昇していた銘柄は、一度ポジションを整理（損切り・利益確定）することも有効な選択肢だと考えています。
2. 僕のリスク管理：終値ベースでの冷静な判断
急落時のリスク管理は必須ですが、僕は日中の瞬間的な価格変動（ノイズ）で判断を誤ることを避けるため、終値ベースで冷静に判断することを徹底しています。
僕のルールは、保有銘柄の終値が含み損-10%に達したら、もしくはチャートのボックス割れを「再評価のサイン」とします。
その時点で改めて、その企業の長期的な成長ストーリーが毀損されていないかを確認します。その結果、成長ストーリーの前提が崩れた、あるいは更なる下落リスクが高いと判断した場合にのみ、ロスカットを実行します。
3. 新規投資機会の見極め：「ショック耐性」を持つ優良株を選別する
今は焦って買う時ではないと考えています。「落ちるナイフは掴むな」の格言通り、まずは市場が落ち着くのを待つつもりです。しかし、このような急落局面は、本当に強い企業をリストアップする絶好の機会でもあります。
僕が今後ウォッチリストに追加していく「ショックに強い成長株」の選別条件は、以下の通りです。
- ショックでも高値をとってくる銘柄
- 政治やマクロ経済の影響を受けにくいビジネスモデル
- 米中への依存度が低い内需株
4. 押し目買いのタイミング：「落ちるナイフ」は掴まない
反撃のタイミングは慎重に見極めるつもりです。
- 政治的な節目を確認：少なくとも、10月20日前後の首相指名選挙で政権の枠組みがある程度固まるまでは、本格的な買い出動は待つつもりです。
- 市場のサインを見極める：日経平均の下げ止まり（二番底の形成など）や、恐怖指数（VIX）の低下といった市場の安定化を示すサインを確認してから、数回に分けた分割買いで慎重にエントリーすることを考えています。
✅ まとめ：嵐を生き残り、次の好機を掴むために
市場の急落は、投資家にとって厳しい試練です。しかし、このような状況で最も重要なのは「生き残る」ことです。無理な取引は避け、リスク管理を徹底し、冷静に状況を見極めてください。
歴史が示すように、嵐が過ぎ去った後には、優良な成長株を安価に取得できる絶好の機会が訪れるはずです。その時に備え、今は守りを固めつつ、次の一手を練るための準備期間と捉えるのが、僕たち個人投資家にとって最善の戦略だと考えます。
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