こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlog)です。
「米中半導体摩擦」「輸出規制」……ニュースで聞くたびに、僕たちのポートフォリオは揺れ動きます。でも、正直に告白します。僕は、その複雑な背景や最新技術の全てを理解しているわけではありません。おそらく、この記事を読んでいる多くのあなたと同じように、「なんとなく重要そうだけど、実はよくわからない」と感じています。
だからこそ、今日は一つの実験を行います。こんな僕が、2025年11月18日にリリースされた最新AI「Grok 4.1」を相棒に、この高度なテーマをゼロから紐解いていきます。果たして、僕たちはプロのアナリストのような洞察にたどり着けるのか?
この記事は、その検証プロセスの全記録です。混沌とする市場で、確かな情報をつかみ取るための「一つの思考実験」として、読み進めていただければ幸いです。
🗺️ 分析プロセスの設計:AI時代の新・3ステップ思考
AIは便利ですが、一つの答えを鵜呑みにするのは危険です。そこで今回は、読者であるあなたに最も信頼できる情報をお届けするために、以下の3ステップで分析を進めます。Grok 4.1という一つのAIとの「問い(質問)」を重ねながら、別のAIで「検証」するのがポイントです。
- Step 1:【発見】 Grok 4.1によるキーパーソンの特定
- Step 2:【検証】 別AI(ChatGPT等)やGoogle検索による信頼性のファクトチェック
- Step 3:【分析】 検証済み情報源に基づく、Grok 4.1による影響分析
🕵️♂️ 実践①:Grok 4.1によるキーパーソンの特定
最初のステップは、X(旧Twitter)と直結しているGrok 4.1に、市場の最前線にいる専門家候補を探させることです。これにより、メディアのフィルターを通す前の、最も新鮮な一次情報にアクセスします。
【Grok 4.1へのプロンプト】
米国の最新の半導体輸出規制について、現在X上で最も活発に質の高い議論をしている専門家(アナリスト、技術ジャーナリストなど)を5名リストアップしてください。
このプロンプトに対し、Grokは即座に以下の回答を返してきました。

Grok 4.1が提示した専門家リスト(英語)を、日本語に要約したものがこちらです。
- Dean W. Ball (@deanwball): Frontier AI Instituteのシニアフェロー。AI政策を専門とし、米国の輸出規制と中国の対抗策がもたらす経済的影響について詳細な分析を提供しています。
- Chris McGuire (@ChrisRMcGuire): 米外交問題評議会(CFR)のシニアフェロー。中国と新興技術に焦点を当て、米中の輸出規制の詳細な比較や、戦略的な違いについて解説しています。
- Jonathan Cheng (@JChengWSJ): ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)中国支局長。技術ジャーナリストとして、米国のチップ輸出政策や顧客・輸出業者への監視に関するWSJの報道に基づいた洞察を共有しています。
- Arnaud Bertrand (@RnaudBertrand): 起業家であり、米中技術関係のコメンテーター。輸出規制の相互的な性質や地政学的な皮肉、変化する力学について論じています。
- tphuang (@tphuang): 半導体、EVなどをカバーする独立系アナリスト。デミニミスルール(免税基準)やサプライチェーンへの影響など、米中ルールの技術的な側面を噛み砕いて解説しています。
馴染みのない名前が並んでいますが、これこそが情報の非対称性を解消する第一歩です。一般的なニュースメディアでは得られない、現場に近い専門家のリスト。これを基点として、分析を次のフェーズへと進めます。
🧐 実践②:情報の裏取り(ファクトチェック)
次に、Grokが挙げた候補者たちが本当に信頼できる人物なのか、「身元調査(バックグラウンドチェック)」を行います。
今回は、「Perplexity」を使用しました。情報源(ソース)を明記してくれるので便利ですが、この工程はChatGPTやGeminiなどの別AI、あるいは手動でのGoogle検索でも全く問題ありません。ただし、AIを使う場合は単に聞き直すのではなく、必ず「信頼できる情報源(ソース)」を提示させ、その根拠を確認することが重要です。
【検証用プロンプト(AIを使う場合)】
[人物名]とは何者ですか? 彼の経歴や現在の所属について、信頼できる情報源を引用し、客観的な事実のみをリストアップしてください。
※Google検索の場合は、シンプルに名前を検索して、所属組織や過去の実績を確認しましょう
この検証プロセスの結果、初期リストの筆頭にあった「Dean W. Ball」氏については、Perplexity上ですぐに明確な情報源や所属の裏付けを確認できませんでした。
もちろん、時間をかけて手動で詳しく調べれば信頼のおける専門家である可能性は十分ありますが、検証に時間がかかる情報を無理に使う必要はありません。 不確実な要素を排除し、効率よく分析を進めるために、今回は彼をリストから除外し、Grokに代わりの人物を推薦するよう依頼しました。
【Grok 4.1への追加プロンプト】
Dean W. Ball (@deanwball)を除くとして、あと一人追加でリストアップしてください。
Grokは新たに「Steve Hsu」氏を提示しました。彼についても検証したところ、物理学者でありAI企業の創業者でもあることが確認できました。こうして、最終的に以下の5名を、今回の分析における信頼できる情報源(専門家リスト)と定義しました。
- Chris McGuire氏(政策の視点:米外交問題評議会)
- Jonathan Cheng氏(ジャーナリズムの視点:WSJ中国支局長)
- Arnaud Bertrand氏(地政学の視点:起業家・コメンテーター)
- tphuang氏(技術・サプライチェーンの視点:独立系アナリスト)
- Steve Hsu氏(技術・ビジネス、そして批判的視点:物理学者)
この一手間こそが情報の質を担保し、誤情報による判断ミスから僕たちを守ります。
📊 実践③:検証済み情報源に基づく、NVIDIAへの影響分析
信頼できる5名の専門家リストが確定しました。ここからが本番です。このリストを基に、Grok 4.1に核心に迫る問いを投げかけます。
【Grok 4.1への最終プロンプト】
以下の専門家たち(@ChrisRMcGuire, @JChengWSJ, @RnaudBertrand, @tphuang, @hsu_steve)のX上での議論に基づき、最新の半導体輸出規制が「NVIDIAの中国向けビジネス」に与える具体的な影響について、楽観シナリオと悲観シナリオの両面から解説してください。特に、Steve Hsu氏が提示するような批判的な視点も必ず含めてください。
以下が、Grok 4.1が生成した分析レポートの要約です。
【楽観シナリオ:抜け穴と適応力】
- 規制回避ルートの確立: 中国企業はインドネシアなどの第三国を経由したり、Inspurの米子会社(Aivres)との取引を通じて、NVIDIAの先端チップを入手し続けている。
- 市場シェアの維持: 規制前よりシェアは低下したものの、軍事用途以外での利用や、既存の在庫活用により、NVIDIAのビジネスは継続している。
- 政策緩和への期待: Steve Hsu氏の指摘にあるように、政権交代(トランプ政権への移行など)に伴い、業界からの働きかけで規制が緩和される可能性への期待感が残る。
【悲観シナリオ:自立加速と構造的リスク】
- 国産への急激なシフト: SMICの7nmプロセス生産能力の向上(月産3万枚超)により、HuaweiやBirenといった中国国内メーカーへの切り替えが加速している。
- シェアの崩壊: Arnaud Bertrand氏らの指摘によれば、NVIDIAのシェアは95%から50%、あるいはそれ以下に急落する恐れがあり、中国当局も国有データセンターからのNVIDIA製品排除を進めている。
- 米国の「自滅」リスク: Steve Hsu氏は、規制が米企業の収益(推定150億ドルの損失)を奪うだけでなく、中国の技術的自立(Leapfrogging:蛙飛び)を促してしまう「自滅的な政策」であると強く批判している。
僕の投資家としての洞察
Grokの分析から見えてきた結論は、実はシンプルです。「短期的にはなんとかなるが、長期的には『強力なライバル誕生』のリスクがある」ということです。
今はまだNVIDIA一強です。しかし、アメリカが売ってくれないなら、中国は生き残るためにHuaweiなどの国産メーカーを死に物狂いで育てます。もし数年後、彼らがNVIDIA並みのチップを作れるようになってしまったら? NVIDIAは巨大な中国市場を永遠に失うことになります。これが、今回見えてきた一番怖いシナリオです。
明日から使える「監視用プロンプト」
とはいえ、中国の技術開発状況や、製造装置メーカーの細かい決算数値を、個人投資家が毎日追いかけるのは現実的ではありません。難易度が高すぎます。
そこで、記事の冒頭で紹介した「AIを相棒にする」という原点に戻りましょう。監視作業こそ、AIの得意分野です。
僕たちが監視すべき兆候は以下の3点です。この質問文(プロンプト)をメモしておき、月に1回程度Grokに投げるだけで、効率的な定点観測が可能になります。
1. ライバルの実力をチェックする質問
「Huaweiの最新AIチップ『Ascend』について、NVIDIAのチップと比較した最新のベンチマーク情報や、中国大手企業(Alibabaなど)での採用ニュースはありますか?」
2. NVIDIAの体力をチェックする質問
「NVIDIAの直近の決算において、中国向けの売上減少を、他の地域(米国やデータセンター向け)の成長でカバーできていますか? 具体的な数字で教えて。」
3. 中国の本気度をチェックする質問
「米国の半導体製造装置メーカー(Applied MaterialsやLam Research)の最新決算で、中国向けの売上は減少していますか? それとも中国の国産化需要で増加していますか?」
まずは、この3点を押さえておけば、大きな流れを見失うことはないはずです。難しい情報収集はAIに任せて、僕たちはその結果を見て「このまま投資を続けるか、一旦引くか」を判断することに集中しましょう。
✅ 結論
本検証の結果、Grok 4.1は、適切なプロンプトと検証プロセスを経ることで、複雑な地政学リスクの分析において強力なツールとなり得ることが示されました。
重要なのは、AIの答えを鵜呑みにせず、「問い」と「裏取り」をセットで行うことです。この習慣さえ身につければ、AIは不確実な市場を歩く僕たち個人投資家にとって、最強の羅針盤になってくれるはずです。
さあ、あなたもAIを相棒に、より深い「知の探求」を始めてみませんか? この記事で示した手法が、その一助となれば幸いです。
【付録】今回の検証ログ(ソース一覧)
本記事の分析に使用したAIとの対話ログおよび参照ソースを公開します。詳細なやり取りや原文を確認したい方は、以下のリンクをご参照ください。
- Grok 4.1との対話ログ(全記録)
- Perplexityによる専門家の身元検証ログ
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