
✅ 結論
今回の比較では、カスタムGPTが総合的に優位という結果になりました。
- 数値精度:一次資料に沿った端数処理で安定。営業利益率(OPM=Operating Profit Margin)や進捗率などの計算も正確。
- KPI網羅:売上や利益だけでなく、期ズレや為替影響など投資判断に必要な背景も含めて整理。
- 投資家向けの見やすさ:項目や章立てが統一されており、複数銘柄の横比較が容易。
一方、通常GPTは文章の自然さや背景説明の滑らかさに強みがあります。ただし、進捗率や利益率に小数点レベルのブレ(0.1〜0.2pt程度)が出ることがあり、投資判断に使う場合は、一次資料で数値を照合してから使うと安心です。
実務的には、「カスタムで数値・KPI確認 → 通常で背景補足」が最も効率的です。
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🔍 銘柄別・比較コメント
任天堂(7974)
- カスタムGPT:セグメント別売上比率、地域構成、営業利益率、進捗率を一次資料通りに反映。デジタル売上比率や装着率(ハード1台あたりソフト購入本数)など、投資判断で重要なKPI(Key Performance Indicator=主要業績指標)も明示。
- 通常GPT:IP戦略やイベントの説明は分かりやすいが、数値にわずかな端数ズレあり。
- 投資家注目ポイント:「売上はハード/利益はソフト」という構造を踏まえ、四半期ごとのソフト比率・デジタル比率・装着率を追跡。
ソニーグループ(6758)
- カスタムGPT:主要セグメント(ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、半導体など)の寄与度や営業利益率を正確に反映。為替影響や区分変更も整理。
- 通常GPT:多角経営の全体像は分かりやすく表現できているが、寄与度の丸め処理に差。
- 投資家注目ポイント:「音楽×ゲーム×半導体」の三本柱。それぞれの営業利益進捗率と営業利益率の推移をチェック。
東京エレクトロン(8035)
- カスタムGPT:新規装置/フィールドソリューション(FS=Field Solutions=装置稼働後の保守・消耗品・改造など継続収益)の構成比、アプリ別・地域別売上構成、利益率の変動要因を定量的に整理。
- 通常GPT:市場動向の説明は丁寧だが、構成比に小数点のブレ。
- 投資家注目ポイント:下期の新規装置売上見通し(8,800億円)とFSの安定収益、AIサーバー向け高帯域幅メモリ(HBM=High Bandwidth Memory)の中期成長ドライバー。
⚖️ 横断比較:差が出た3ポイント
- 端数処理の安定性
カスタム:常に安定
通常:小数点で揺れあり - KPIの具体性
カスタム:数量・比率・期ズレ要因まで明示
通常:列挙型で背景説明はやや簡略 - 構造化の一貫性
カスタム:章立てが統一され横比較しやすい
通常:読みやすさはあるが構造は銘柄ごとにばらつき
🧪 検証設計(再現性の確保)
- 資料:各社の決算短信+決算説明資料(必要に応じてQ&Aやトランスクリプト)
- 条件固定:同一プロンプト(末尾に「よく考えて」)/同一期間/同一評価手順
- 検算対象:売上、営業利益、営業利益率、進捗率、セグメント・地域構成を一次資料と照合
- 評価軸:①数値精度 ②計算正確性 ③網羅性 ④成長シナリオ具体性 ⑤投資家向け読みやすさ
🎯 個人投資家向け活用ステップ
- カスタムGPTで一次資料から要点・KPIを抽出
- 営業利益率(OPM)・進捗率・構成比など主要数値を検算
- 通常GPTで背景や業界動向を短く補足
- KPIを監視リスト化し、次の決算で差分チェック
💡 実際にカスタムGPTを作成して決算書要約を試す場合は、こちらの記事で詳しい手順やプロンプト全文を解説しています。
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🌐 出力全文リンク
※以下はChatGPTの共有ページへのリンクです。今回の検証に使用した通常GPT版とカスタムGPT版の全文出力を比較できます。
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