こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlog)です。
前回の記事「2025年「値上がり率ランキング」を徹底解剖!」では、大きく上昇した銘柄には共通して「強いテーマ性」があることをお伝えしました。AIや半導体、防衛といった注目テーマに乗っている銘柄は、資金が集まりやすく上昇トレンドが継続しやすい傾向があります。
では、自分がスクリーニングで見つけた新高値銘柄が「今年の注目テーマ」に乗っているかどうか、どうやって判断すればいいのでしょうか? 決算短信を読み、適時開示を確認し、ニュースを検索して……という作業を毎回やるのは、兼業投資家にとってなかなか大変です。
そこで今回は、AIに「上昇理由」と「2026年注目テーマとの関連度」を一括で判定させるプロンプトを作成しました。実際に5銘柄で検証した結果も公開します。
🧐 なぜ「背景」を確認するのか
新高値ブレイクは強いシグナルですが、チャートだけでは「なぜ上がっているのか」がわかりません。
好決算で買われているのか、株式分割などの需給要因か、それともSNSで話題になっただけの思惑買いか。これらを見分けるには、上昇の「背景」を調べる必要があります。
さらに、その背景が2026年の注目テーマ(AIや半導体など)に関連していれば、上昇トレンドが継続しやすいという仮説を持っています。テーマ性という「追い風」があるかどうかを確認することで、エントリーの判断材料が1つ増えるわけです。
🎯 判定基準となる「6つのテーマ」
AIに判定させるには、まず評価基準を明確にする必要があります。今回は、株探の「2026年相場見通し」特集で挙げられていた6テーマを採用しました。
- AI・データセンター:フィジカルAI(ロボットやドローン)、電力、電線まで裾野が広い
- スポーツ・イベント:冬季五輪、WBC、サッカーW杯が集中
- 半導体:製造装置・部材で日本企業に強み
- 量子コンピュータ:国が成長戦略に位置づけ
- 防衛・宇宙:地政学リスクを背景に息の長いテーマ
- サイバーセキュリティ:企業被害の増加で需要拡大
これらは多くの投資家が意識しているセクターであり、資金が流入しやすい傾向があります。
📜「テーマ判定」プロンプトを公開
設計思想
生成AIに「この銘柄はAI関連ですか?」と聞くと、わずかな接点でも「関連しています」と回答しがちです。そこで今回は、S/A/B/Cの4段階評価と具体的な基準(売上寄与30%以上など)を設け、過大評価を抑える工夫をしています。
プロンプト(コピペ用)
# 役割
あなたはプロの証券アナリストです。
以下の【対象銘柄】について、直近の株価動向を分析し、
【2026年注目テーマ】との関連性を「冷静かつ客観的」に評価してください。
過大評価を避け、業績への実際の寄与度を重視してください。
# 手順
1. 対象銘柄の直近のニュース、決算、適時開示をWeb検索する
2. 直近の株価上昇(または注目されている)主な理由(カタリスト)を特定する
3. その銘柄の事業内容が【2026年注目テーマ】のいずれかに該当するか判定する
4. 関連性の強さを S/A/B/C の4段階で評価する
5. もし上記テーマのいずれにも該当しない場合は、「テーマ外(独自材料)」と判定し、上昇要因を簡潔に記述する
# 評価基準
- S:当該テーマが売上または利益の30%以上を占める、または主力事業化が見込まれる。本命中の本命
- A:重要な関連事業がある、または具体的かつ大型の材料(提携・受注など)が出た
- B:関連はあるが、売上寄与は限定的(10%未満)、または連想・思惑レベル
- C:関連なし
# 2026年注目テーマ
1. AI・データセンター
2. スポーツ・イベント
3. 半導体
4. 量子コンピュータ
5. 防衛・宇宙
6. サイバーセキュリティ
# 対象銘柄
(ここに銘柄コードと社名を入力)
# 出力形式
以下のMarkdown表形式で出力してください。
| 銘柄名 | 直近の上昇要因 | 最も近いテーマ | 関連度 | 注意点・リスク |
|:--|:--|:--|:--|:--|
評価基準の補足
| 評価 | 定義 |
|---|---|
| S | 売上・利益の30%以上を占める本命 |
| A | 重要な関連事業、または大型材料が出た |
| B | 売上寄与10%未満、または連想・思惑レベル |
| C | 関連なし(テーマ外) |
🔍 5銘柄の判定結果
2026年1月時点で気になっていた5銘柄を実際に判定しました。なお、5243 noteは僕自身が保有している銘柄です。また、4973 日本高純度化学は「隠れAI銘柄」の好例として判定に含めましたが、すでに株価は上昇しており今からの参戦は難しいかもしれません。
Geminiの出力結果を直接確認したい方はこちら
| 銘柄名 | 直近の上昇要因 | テーマ | 関連度 | 注意点・リスク |
|---|---|---|---|---|
| 300A MIC | 業績上方修正+増配 | テーマ外 | – | 販促予算は景気敏感。消費動向の急冷がリスク |
| 4422 VALUENEX | 株式分割による流動性向上期待 | AI | A | 時価総額が小さく値動きが荒い。業績の継続性に注意 |
| 4973 日本高純度化学 | 生成AI向け半導体需要で貴金属メッキ薬品が好調 | 半導体 | A | 金価格の変動リスク。半導体サイクルの影響を受けやすい |
| 5243 note ※保有中 | 営業利益予想+173%の大幅増益ガイダンス | AI | B | AIはツールとして活用。ユーザー数の成長鈍化時に株価評価が下がるリスク |
| 7191 イントラスト | 家賃債務保証の積み上げ、連続増益と増配期待 | テーマ外 | – | 不動産市況悪化や金利上昇の影響を受ける可能性 |
💎 日本高純度化学の「隠れAI銘柄」としての背景
日本高純度化学は金めっき薬品のメーカーです。一見AIとは無関係ですが、AIサーバー向け「光トランシーバー」の基板に使われる金めっき薬品を供給しており、アクティビスト投資家のレポートで「隠れAI銘柄」として言及されています。
現状の売上寄与は5%程度ですが、AIデータセンター需要の拡大に伴い成長が期待されています。

ただし、上図の通りすでに株価は上昇しています。「隠れ本命」は材料が表に出る前、または出てすぐに気づきたいところです。今回のケースでは、11月27日のレポート公開後もボックス上抜けのタイミングでエントリーチャンスがありました。
💡 検証から見えた3つの気づき
1. テーマ外でも「買い」はある
MICとイントラストはテーマに該当しませんでしたが、業績は好調です。「テーマに乗っていないからダメ」ではなく、「テーマ外の上昇理由は何か」を確認することが重要です。
2. 「AI関連」の解像度を上げる
VALUENEXとnoteは共にAI関連ですが、評価はAとBで分かれました。「AIインフラを支える側」と「AIをツールとして使う側」では恩恵の大きさが異なります。インフラ側のほうがテーマの追い風を直接受けやすいため、AI関連と一括りにせず、どのレイヤーに属するかを確認しておくとエントリー判断の精度が上がります。
3. 「隠れ本命」は早く見つけたい
前述の日本高純度化学のように、情報が公開された直後から株価は反応します。今回は事後検証でしたが、気になる銘柄を日頃からこのプロンプトでチェックしておけば、材料が出たタイミングで素早く判断できるかもしれません。
📢 補足:AIの判定は毎回同じとは限らない
今回はGemini Proを使用しましたが、ChatGPTやGenspark経由のGeminiでも同じプロンプトを試しました。結果、MIC・イントラスト・日本高純度化学の評価は一致しましたが、VALUENEXとnoteは判定が分かれるケースがありました。
AIは確率的に出力を生成するため、同じプロンプトでも毎回同じ結果になるとは限りません。判定結果は「参考情報」として扱い、最終的な投資判断は必ずご自身で行ってください。
✅ まとめ
新高値ブレイクは強いシグナルですが、「なぜ上がっているか」を確認しないまま飛びつくのはリスクがあります。
今回のプロンプトを使えば、見つけた銘柄が「2026年の注目テーマに乗っているか」「単なる思惑か」を短時間で判定できます。テーマリストは自由にカスタマイズできるので、年が変わっても更新しながら使い続けられます。
ニュースは「食材」です。そのまま飲み込まず、自分のルールでフィルタリングしてからエントリーする。その一助として、AIを「冷静な参謀」として活用してみてください。
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