弐億貯男式プロンプト最新版を解説 ──「SaaS is dead」に強い割安成長株をAIで探す方法【2026年3月】

こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlogです。

弐億貯男さん(@2okutameoの割安成長株スクリーニング用AIプロンプトの最新版が2026年3月28日に公開されました。

今回のテーマは「SaaS is dead」。AIエージェントの台頭によって従来型SaaS企業が売られやすい局面を想定し、その影響を受けにくい割安成長株をAIに探させるという設計になっています。

僕はこれまで弐億貯男さんのプロンプトを2回記事にしています。初回は2025年9月(汎用版の解説)、2回目は2025年12月(僕の投資スタイルに合わせたカスタム版の紹介)。今回は最新版を解説しつつ、カスタム版もv3.0にアップデートしました。

この記事では、最新版プロンプトの全文と旧版からの変更点、僕が作ったカスタム版プロンプト(v3.0)、そして4つのAIモデルで実際に動かした検証結果をまとめています。


📜 弐億貯男式プロンプトの最新版が公開された

弐億貯男さんは、資産2億円超の実績を持つ個人投資家として知られています。割安成長株の発掘にAIプロンプトを活用するスタイルで、これまでにも複数のプロンプトをXで公開されてきました。

今回の最新版は、2026年3月28日にポストされたもの。従来版との最大の違いは「SaaS is dead」というテーマ軸が加わった点です。

「SaaS is dead」とは、AIエージェントの進化によって従来型のSaaS(Software as a Service)ビジネスモデルが構造的な脅威にさらされるという議論のこと。2025年後半から米国を中心に広がり、日本でも2026年2月に「アンソロピックショック」としてSaaS株の急落が発生しました。

弐億貯男さんの最新プロンプトは、この流れを踏まえて「AIに代替されにくい実需型・業務インフラ型の企業」を優先的に抽出する設計になっています。


📋 最新版プロンプトの全文

以下が弐億貯男さんが公開したプロンプトの全文です。コピペしてそのまま使えます。

あなたは日本株に特化した凄腕の中小型株アナリスト兼フォレンジック会計士です。投資家「@2okutameo」が好みそうな日本の上場株の中から、「SaaS is dead」論の影響を本質的に受けにくい割安成長株を3~7銘柄抽出し、一次情報ベースで分析・提案してください。

【目的】
2026年以降、AIエージェント台頭を背景に、従来型SaaS企業やソフトウェア株が一括で売られやすい局面を想定します。その中で、純SaaS課金モデルへの依存が小さい、または依存があってもAIに代替されにくい実需型・業務インフラ型・現場密着型の企業を優先して探してください。あわせて、直近の株価下落を踏まえた最新の割安度と、直近決算の内容を必ず反映してください。

【情報源ルール】
必ず一次情報を最優先で使用してください。
使用可:
・直近の決算短信
・決算説明資料
・有価証券報告書
・四半期報告関連資料
・適時開示(TDnet)
・中期経営計画
・月次資料、KPI資料
・会社IRニュース、説明会資料

使用禁止:
・ネットニュース
・まとめサイト
・SNS
・掲示板
・ブログ
・証券会社の二次レポート
・二次情報メディアの評価文の流用

【選定条件】
時価総額は問わない。大型株から小型株まで対象とする。

1. SaaS is deadの影響を受けにくいこと
以下を優先:
・売上の中心が純SaaS課金ではない
・SaaS比率が高くても、認証、決済、通信、セキュリティ、物流、製造支援、保守運用、SI、業務インフラなどAI代替が難しい領域を担う
・ハード一体、運用代行、規制対応、現場導入など解約されにくい収益構造を持つ
・AI普及で逆に需要増が見込める

2. 成長性
・直近3期で売上高が成長基調
・直近3期で営業利益が成長基調、または先行投資一巡後に利益成長フェーズ入り
・直近四半期または直近本決算で増収増益、もしくは通期計画に対して高進捗
・今期会社計画が増収増益なら加点
・ストック売上、リカーリング売上、保守収入、継続課金など積み上げ型収益があれば加点

3. 割安度
・PER15倍以下を基本線とする
・ただし成長性が極めて高ければPER15倍を多少超えても許容し、その正当化理由を明記する
・PERだけでなく、PEG、営業利益成長率、売上成長率、利益率改善余地も踏まえて総合判断する
・直近の株価下落を踏まえた現在の評価を必ず検証する
・株価は「調査日時点での直近営業日の終値」を使用すること
・可能なら過去1年高値からの下落率やレンジも確認し、需給悪化で売られすぎていないか点検する

4. 除外条件
・典型的な純SaaSでAI代替懸念を受けやすい
・売上成長鈍化かつ高PER
・継続的希薄化
・営業CFが弱く利益の質に疑義
・監査上の懸念、継続企業注記、下方修正常習
・一時要因頼みで本業の伸びが弱い

【分析項目】
各銘柄について以下を整理してください。
①会社概要:事業内容、主力収益源、SaaS is deadの影響を受けにくい理由
②成長性:直近3期の売上高・営業利益推移、直近決算の要点、今期計画、成長ドライバー
③割安度:時価総額、PER、PBR、営業利益率、必要ならPEG・PSR、直近営業日終値ベースの評価
④収益の質:ストック売上比率、解約されにくさ、顧客基盤、キャッシュ創出力
⑤リスク:競争、顧客集中、AI逆風、景気敏感性など

【出力形式】
1. 結論サマリー
・有望株3~5銘柄を先に列挙
・各銘柄について「なぜSaaS is deadの影響を受けにくいか」「なぜ割安成長株か」を1~2文で要約

2. 詳細分析
・銘柄名
・証券コード
・一言評価
・事業概要
・SaaS is dead耐性
・直近決算の要点
・成長性評価
・割安度評価
・リスク
・総合評価

3. 最後にランキング
@2okutameo
が好みそうな順に1位から順位付けし、
・業績の確度
・割安さ
・ストック性
・テーマ性
・需給改善余地
の5項目を踏まえて理由を簡潔に述べること

【重要】
必ず一次情報ベースで判断し、直近決算と直近営業日終値を反映すること。表面的な業種分類ではなく、実際の収益構造、顧客業務への食い込み方、AI代替されにくさまで踏み込んで判断すること。根拠が弱い銘柄は無理に採用しないこと。文体は端的、実務的、断定的に。

🔄 旧版からの主な変更点

ここでは前回(2025年12月頃)のオリジナルプロンプトと今回の最新版との比較を掲載します。カスタム版の変更点は後述します。

項目旧版(2025年12月頃)最新版(2026年3月28日)
中心テーマ一次情報縛り+フォレンジック視点「SaaS is dead」耐性を追加
時価総額制限なし制限なし(変更なし)
投資家プロファイル学習STEP1で20〜50件の投稿を分析削除(好みを直接組み込み)
バリュエーション基準原則PER15倍以下PER15倍以下を維持(柔軟運用ルールを追記)
除外条件ワラント、希薄化、GC注記など純SaaS+AI代替懸念、売上鈍化+高PERを追加
出力形式ランキング表+レポート結論サマリー→詳細分析→ランキングの3段階
推薦銘柄数5銘柄固定3〜7銘柄(柔軟化)
情報源ルール一次情報優先使用可/禁止リストを具体化

特に注目したいのは、投資家プロファイル学習ステップが削除された点です。旧版では弐億貯男さんのブログやnoteの投稿を20〜50件サンプリングして好みを推定するステップがありましたが、最新版ではその工程を省き、好みの要素(割安・成長・ニッチ・キャッシュフロー重視など)をプロンプト内に直接埋め込む形に変わりました。

PER15倍以下という基準は旧版から引き継がれていますが、最新版では「成長性が極めて高ければ多少超えても許容」という柔軟な運用ルールが明文化されました。PER・PEG・営業利益成長率・利益率改善余地を踏まえた「総合判断」という表現も加わっており、数値一辺倒ではない評価を意識した設計になっています。


⚙️ 僕のカスタム版プロンプト(v3.0)

なぜカスタムするのか

弐億貯男さんのプロンプトはそのまま使っても機能しますが、僕の投資スタイルとはいくつかのズレがあります。

まず、弐億貯男さんのプロンプトはAIに全上場銘柄から自力で探索させる設計です。実行するたびに異なる銘柄が出てくるので再現性は低くなりますが、その分さまざまな銘柄と出会える「ガチャ」的な面白さがあります。弐億貯男さん自身もリプライ欄でフォロワーに結果の共有を呼びかけていて、みんなで回して発見を持ち寄る使い方が定着しています。

一方、僕の手法は「SBI証券でスクリーニング → CSVダウンロード → AIに分析させる」という流れなので、分析対象をCSVで限定して結果の安定性を重視する設計にしています。

また、僕は新高値ブレイク投資法をベースにしているため、「年初来高値を更新した銘柄」という条件が前提です。時価総額500億円以下の中小型株に絞る点も弐億貯男さんのプロンプト(時価総額不問)とは異なります。

こうした違いを吸収するために、最新版の「SaaS is dead」軸を取り込みつつ、CSV入力+スコアリング+フォレンジックチェック(不正や異常を検出する会計監査的なチェック)という独自の構造を維持したカスタム版を作成しました。

カスタム版プロンプト全文(v3.0)

カスタム版の主な特徴は以下の3点です。

  • CSV入力対応:SBI証券のスクリーニング結果をそのまま読み込ませる設計
  • 4つのパラメータ設定:投資スタイルやリスク許容度、SaaS is deadフィルタのON/OFFを調整可能
  • 100点満点のスコアリング:成長性・割安度・収益の質・財務・還元の5項目で定量評価

以下がカスタム版の全文です。長いですが、コピペしてそのまま使えます。

カスタム版プロンプト(クリックで展開
# 新高値ブレイク×割安成長株発掘プロンプト v3.0(SaaS is dead 対応版)

あなたは「日本株専門のエクイティアナリスト兼フォレンジック会計士」として行動する。

## ■ 目的

ユーザーがアップロードした**新高値ブレイク銘柄リスト(CSV)**の中から、
ユーザーの投資スタイルに合致する**割安成長株**を、
**一次情報(決算短信/有報/適時開示/決算説明資料)のみ**を根拠に発掘・提案する。

2026年以降、AIエージェント台頭を背景に従来型SaaS企業が一括で売られやすい局面を想定し、
「SaaS is dead フィルタ」が有効な場合は、純SaaS課金モデルへの依存が小さい、
またはAIに代替されにくい実需型・業務インフラ型・現場密着型の企業を優先して評価する。

## ■ 絶対ルール

【禁止事項】
- ニュース記事、まとめサイト、SNS投稿、証券会社の二次レポートなど二次情報を根拠にすること
- 一次資料の出典なしに数値・事実を断定すること

【必須事項】
- 銘柄ごとに一次資料名・発表日・該当ページ/項目を明記
- 推測・仮説は「【推測】」と明記し、検証可能にする
- アップロードされたCSVリスト内の銘柄のみを分析対象とする

【使用可能な一次情報源】
- 直近の決算短信
- 決算説明資料
- 有価証券報告書
- 四半期報告関連資料
- 適時開示(TDnet)
- 中期経営計画
- 月次資料、KPI資料
- 会社IRニュース、説明会資料

## ■ 入力パラメータ(ユーザー設定:4項目)

以下の4つを任意で指定できる。指定がない場合はデフォルト値を自動適用し、確認を求めずに分析を開始すること。

| 番号 | 変数名 | 選択肢 | デフォルト値 |
|------|--------|--------|-------------|
| 1 | {{投資スタイル}} | 「成長重視」「バリュー重視」「バランス」 | バランス |
| 2 | {{リスク許容度}} | 「保守的」「中立」「積極的」 | 中立 |
| 3 | {{SaaS is dead フィルタ}} | 「適用する」「適用しない」 | 適用する |
| 4 | {{おすすめ銘柄数}} | 3〜7 | 5 |

【入力例】
> 1. 成長重視
> 2. 中立
> 3. 適用する
> 4. 5

## ■ CSVスクリーニング条件(SBI証券で事前適用済み)

以下はCSV出力時にユーザーが設定済みの条件であり、プロンプト内での再フィルタは不要。

| 項目 | 条件 |
|------|------|
| 年初来高値更新 | 直近3ヶ月以内 |
| 時価総額 | 500億円以下 |
| 投資金額 | 10万円以下 |
| PER | 15倍以下 |
| 売上高変化率(前年度比) | +10%以上 |
| 経常利益変化率(前年度比) | +20%以上 |

※上記条件により、CSVには概ね20〜40銘柄が含まれる想定。

## ■ STEP1:投資家プロファイル生成

ユーザー入力の{{投資スタイル}}から自動でスコアリング配分を決定する。

【スコアリング配分ルール】

**成長重視の場合:**
成長性 40% / 割安度 15% / 収益の質 20% / 財務 15% / 還元 10%

**バリュー重視の場合:**
成長性 20% / 割安度 35% / 収益の質 20% / 財務 15% / 還元 10%

**バランスの場合:**
成長性 30% / 割安度 25% / 収益の質 20% / 財務 15% / 還元 10%

【採点方法】
上記配分に基づき、各銘柄を100点満点で採点する。
- 各項目(成長性/割安度/収益の質/財務/還元)を10点満点で評価
- 各項目のスコア × 配分比率 を合算し、10を乗じて総合スコアとする

(例:バランスの場合)
> 成長性 8点 × 30% = 2.4
> 割安度 7点 × 25% = 1.75
> 収益の質 6点 × 20% = 1.2
> 財務 8点 × 15% = 1.2
> 還元 5点 × 10% = 0.5
> → 合計 7.05 × 10 = **総合スコア 70.5点**

## ■ STEP2:フォレンジック・チェック(除外/警戒判定)

CSV全銘柄に対し、以下の項目を一次資料で精査する。

【除外条件(該当で即除外)】
- MSワラント/大規模増資/CB発行中
- 継続企業の前提に関する注記あり
- 内部統制報告書で「重要な不備」記載
- 重要な後発事象でネガティブ開示
- 売上成長鈍化かつ高PER(一時要因による変化率の歪みを確認)
- 下方修正の常習企業

【警戒条件(イエローフラグとして明記)】
- 営業利益好調なのに営業CFがマイナス or 著しく弱い
- のれん・無形資産が純資産の50%超かつ急増
- 売上債権回転期間の異常な長期化(前年比+30%以上)
- 棚卸資産回転期間の異常な長期化
- 前受金の急減(ストック型で特に警戒)
- M&A直後の利益急増(のれん・PPA効果の剥落リスク)

【SaaS is dead フィルタ適用時の追加除外条件】
※ {{SaaS is dead フィルタ}} = 「適用する」の場合のみ
- 売上の大半が純SaaS課金モデルで、AIエージェントによる代替リスクが高い企業
- SaaS比率が高く、認証・決済・セキュリティ・物流・製造支援等のAI代替困難領域に該当しない企業

## ■ STEP3:全銘柄 深掘り分析

STEP2を通過した全銘柄について、一次資料で以下を分析する。
分析完了後、STEP1の採点方法に基づき各銘柄の総合スコアを算出する。

【基本分析項目】
1. **事業モデル**:収益構造、ストック比率、競争優位性
2. **成長ドライバー**:市場拡大/シェア拡大/価格転嫁/新規事業
3. **業績推移**:売上・営業利益・経常利益の直近3期推移、直近四半期の要点、今期計画と進捗率
4. **財務状態**:BS構造、CF推移、運転資本動向、ネットキャッシュ or D/E比率
5. **バリュエーション**:PER/PBR/PEG算出、PER15倍超の場合は正当化理由を明記
6. **リスク要因**:事業リスク、財務リスク、ガバナンスリスク、顧客集中度
7. **株主還元**:配当方針、自社株買い実績、総還元性向

【SaaS is dead フィルタ適用時の追加分析項目】
※ {{SaaS is dead フィルタ}} = 「適用する」の場合のみ
8. **SaaS is dead 耐性評価**:
   - 売上に占める純SaaS課金比率
   - AI代替リスクの程度(高/中/低)と判定根拠
   - 解約されにくい構造の有無(ハード一体、運用代行、規制対応、現場導入等)
   - AI普及で逆に需要増が見込めるか
   - 1〜2文で「なぜSaaS is deadの影響を受けにくいか」を要約

## ■ STEP4:最終ランキング出力

### 【A)ランキング表】

{{おすすめ銘柄数}}銘柄を総合スコア降順で出力:

| 順位 | コード | 社名 | 総合スコア | 市場 | 時価総額 | 売上YoY | 営利YoY | 3Y CAGR(売上) | 営利率 | ROE | 営業CF傾向 | PER | PBR | PEG | SaaS耐性 | おすすめ理由 | 主要リスク | 参照資料 |

※「SaaS耐性」列は {{SaaS is dead フィルタ}} = 「適用しない」の場合は「—」と表記
※順位は総合スコア降順で決定する

### 【B)各銘柄の詳細レポート】

各銘柄について以下の形式で記載:

---

■ 銘柄名(コード)|総合スコア:○○点

【一言評価】

【事業概要】

【SaaS is dead 耐性】(フィルタ適用時のみ)

【強み(3行以内)】
> 1.
> 2.
> 3.

【成長ドライバー(3行以内)】
> 1.
> 2.
> 3.

【数字根拠】
> - 売上:○○億円(YoY +○○%)
> - 営業利益:○○億円(YoY +○○%)
> - 営業利益率:○○%
> - ROE:○○%
> - 営業CF:○○億円
> - FCF:○○億円
> - 通期計画進捗率:○○%

【スコア内訳】
> - 成長性:○点/10
> - 割安度:○点/10
> - 収益の質:○点/10
> - 財務:○点/10
> - 還元:○点/10

【バリュエーション】
> - PER:○○倍
> - PBR:○○倍
> - PEG:○○(算出根拠:○○)
> - ※PER15倍超の場合、正当化理由を記載

【リスク&監視項目(2〜5つ)】
> 1.
> 2.
> 3.

【次回決算のチェックポイント(2〜3つ)】
> 1.
> 2.

【参照一次資料】
> - 資料名|発表日|該当ページ/項目

---

### 【C)最終ランキング理由】

以下5項目を踏まえ、推薦順位の理由を簡潔に述べること:
1. **業績の確度**:計画達成の蓋然性、進捗率
2. **割安さ**:PER・PEG水準の妥当性
3. **ストック性**:リカーリング売上、継続課金、保守収入の有無
4. **テーマ性**:AI、DX、防衛、インバウンド等の旬のテーマとの関連
5. **需給改善余地**:信用倍率、浮動株比率、機関投資家の動向

## ■ 使用方法

1. SBI証券の銘柄スクリーニングで以下を設定してCSVダウンロード:
   - 年初来高値更新(3ヶ月以内) ✓
   - 時価総額 500億円以下 ✓
   - 投資金額 10万円以下 ✓
   - PER 15倍以下 ✓
   - 売上高変化率(前年度比) +10%以上 ✓
   - 経常利益変化率(前年度比) +20%以上 ✓

2. このプロンプトをコピーし、4つのパラメータを入力(または省略してデフォルト使用)

3. AIチャットサービスにプロンプト+CSVファイルをアップロード

4. 分析結果を受け取り、株探の3ヶ月決算ページで単四半期YoYを目視確認

## ■ 補足:単四半期業績の確認方法

本プロンプトのCSV条件は通期ベースの変化率を使用している。
直近の単四半期(3ヶ月)の前年同期比を確認したい場合は、
以下のURLで各銘柄の3ヶ月決算実績を目視確認すること。

> https://kabutan.jp/stock/finance?code=(証券コード)&mode=quarterly

目安:売上 +10%以上、営業利益 +20%以上が成長持続の判断基準。

## ■ 免責事項

- 本プロンプトによる分析結果は情報提供のみを目的とし、投資助言ではありません
- 一次情報ベースでも将来の株価・業績は不確実です
- 投資判断は自己責任でお願いします

v2.0からの変更点

前回の記事で公開したカスタム版(v2.0)からの主な変更点を整理しておきます。

項目v2.0(前回記事)v3.0(今回)
CSV条件PER20倍以下のみPER15倍以下 + 売上変化率+10% + 経常利益変化率+20%
パラメータ数5つ4つ(最重視指標を削除)
SaaS is dead フィルタなしON/OFF切替可能
プロンプト内スクリーニングあり(STEP2で20銘柄に絞り込み)削除(CSV段階で完了)
深掘り対象上位10銘柄全通過銘柄
ランキング評価軸独自6項目弐億貯男最新版の5項目に準拠
出力形式ランキング表 + レポートランキング表 + レポート + ランキング理由(3段階)

v2.0ではCSV段階のフィルタがPER20倍以下だけだったため、プロンプト内で売上成長率や利益成長率のフィルタリングをAIにやらせていました。v3.0ではSBI証券のスクリーニングに売上高変化率と経常利益変化率を追加したことで、CSV段階で十分に絞り込みが完了します。その結果、プロンプト内のスクリーニングステップが不要になり、AIの処理負荷が下がりました

また、v2.0のパラメータにあった「最重視指標」(売上成長率・利益成長率・ROE・営業CF・財務健全性の5択)は削除しました。CSV段階で売上+10%と経常利益+20%が確保されるため、「売上成長率」「利益成長率」を選ぶ実効性がなくなったことが理由です。代わりに「SaaS is dead フィルタ」のON/OFFを追加し、テーマに応じた柔軟な運用を可能にしています。

なお、直近の単四半期ベースの成長率はCSVにもAIにも自動取得の手段がないのが現状です。この部分は株探で目視確認するのが結局もっとも確実だと思います。具体的な手順は後述します。

SBI証券のスクリーニング設定

カスタム版プロンプトを使うには、まずSBI証券でCSVをダウンロードする必要があります。詳細条件は以下の5つです。加えて基本条件で市場・規模・投資金額を設定します。

項目設定値タブ
年初来高値更新3ヶ月以内株価パフォーマンス
時価総額500億円以下株価パフォーマンス
PER15倍以下財務
売上高変化率(前年度比)+10%以上財務
経常利益変化率(前年度比)+20%以上財務

基本条件では、市場を東証プライム・スタンダード・グロースの3市場に設定し、規模は大型・中型・小型すべてにチェック、投資金額は10万円以下にしています。ETFやREITは対象外です。

株式スクリーニングツールの設定画面のスクリーンショット。「財務」タブが選択されており、PER(株価収益率)、売上高変化率、経常利益変化率のチェックボックスにチェックが入っている。画面下部には「適用」ボタンがある。
株式スクリーニングツールの詳細条件設定画面。「財務」タブでPER、売上高変化率、経常利益変化率が選択されている状態。
株式スクリーニングツールの設定画面のスクリーンショット。「株価パフォーマンス」タブが選択されており、時価総額と年初来高値更新のチェックボックスにチェックが入っている。画面下部には「適用」ボタンがある。
株式スクリーニングツールの詳細条件設定画面。「株価パフォーマンス」タブで年初来高値更新と時価総額が選択されている状態。
株式スクリーニングツールの基本条件パネルのスクリーンショット。市場区分として東証P(3)、東証S(13)、東証G(4)にチェックが入っている。規模としては大型株(0)、中型株(0)、小型株(20)にチェックが入っている。投資金額は10万円以下に設定されている。採用指数、業種、NISA、レバレッジ/インバース、企業スコアなどの項目も表示されている。
株式スクリーニングツールの基本条件設定パネル。市場、規模、投資金額などが設定されている状態。
株式スクリーニングツールの詳細条件パネルのスクリーンショット。PERが0.00〜15.00、売上高変化率(前年度比)が10.00〜1473.62%、経常利益変化率(前年度比)が20.00〜70850.00%、時価総額が0.00〜50000.00百万円、年初来高値更新が「3ヶ月前」に設定されている。各項目の下には分布を示すヒストグラムとスライダーがある。一番下には「+検索条件を追加」というリンクがある。
株式スクリーニングツールの詳細条件設定パネル。PER、売上高変化率、経常利益変化率、時価総額、年初来高値更新の数値範囲や期間が設定されている状態。

スクリーニング結果の画面右上にある「CSVダウンロード」ボタンからファイルを取得できます。

SBI証券の銘柄スクリーニング結果画面。「該当銘柄リスト」タブの右側に「CSVダウンロード」ボタンが表示されている
SBI証券の銘柄スクリーニング画面。右上の「CSVダウンロード」ボタンからファイルを取得できる

2026年3月29日時点でこの条件を適用すると、20銘柄が抽出されました。この件数であればAIが全銘柄を深掘り分析できる範囲に収まります。

もし抽出件数が多すぎる場合(40銘柄以上など)は、AIの分析精度が下がったり処理が途中で打ち切られることがあるため、営業利益率8%以上やROE10%以上、時価総額の下限を100億円以上に引き上げるといった条件で絞り込むとよいです。


🔍 4つのAIモデルで実行してみた

カスタム版プロンプトの実用性を検証するため、同じCSV(20銘柄)を4つのAIモデルに投入しました。Claude、ChatGPT、GeminiはGensparkのAI Chat機能から各モデルを指定して実行し、Genspark Super Agentのみ独立したエージェント機能として実行しています。

💡 Gensparkを試してみたい方へ

ChatGPT、Gemini、Claudeなど最新AIをまとめて使えるエージェント型プラットフォームです。無料枠でも十分使えますが、以下の招待リンクから登録すると1,000クレジットが付与され、画像生成やスーパーエージェント(リサーチからレポート作成まで自動処理するAI機能)なども試せます。

テスト環境

モデルプラットフォーム特徴
Claude Opus 4.6Genspark AI ChatWeb検索で各銘柄の決算短信を個別に取得
ChatGPT 5.4Genspark AI Chat同上
Gemini 3.1 Pro PreviewGenspark AI ChatWeb検索の利用が限定的
Genspark Super Agent(Ultra)Genspark Super AgentEDINET DB MCP(金融庁の開示データベース)から有報・決算短信を直接取得

結果一覧

各モデルのTop 5を並べると、以下のようになりました。

順位Claude Opus 4.6ChatGPT 5.4Gemini 3.1 ProGenspark Super Agent
1位和心(9271)78.0点日本基礎技術(1914)79.0点京三製作所(6742)86.5点共同ピーアール(2436)84.5点
2位ハウスフリーダム(8996)75.5点富士ピー・エス(1848)76.5点FIG(4392)82.0点フェイスNW(3489)82.5点
3位フェイスNW(3489)73.0点フェイスNW(3489)74.5点博展(2173)79.5点robot home(1435)80.5点
4位博展(2173)71.0点CGS HD(6633)72.5点日本基礎技術(1914)75.0点SIGグループ(4386)78.0点
5位富士ピー・エス(1848)70.0点FIG(4392)70.5点ユニフォームN(3566)72.5点DIT(3916)77.0点

各モデルの出力結果の全文は以下のリンクから確認できます。

4モデルの結果を見て、まず目につくのは銘柄のばらつきの大きさです。同じプロンプト、同じCSVを入れても、モデルによって推薦銘柄が大きく異なります。

その中でフェイスネットワーク(3489)はClaude 3位、ChatGPT 3位、Genspark 2位と、4モデル中3モデルでTop 5に入りました。複数モデルで一致度が高い銘柄ほど、分析の信頼度が高いと考えることもできます。

モデルごとの調査深度の違い

検証で最も印象的だったのは、AIモデルごとの「調べる姿勢」の違いです。

Claude Opus 4.6の検索履歴。銘柄ごとに決算短信を個別検索している。出典:Genspark
Gemini 3.1 Proの検索履歴。Claudeと比べて検索回数が少ない。出典:Genspark

Claude、ChatGPT、Genspark Super Agentの3モデルは、CSV内の20銘柄に対して個別にWeb検索やAPI呼び出しを実行し、各社の決算短信やIR資料を取得していました。一方、Geminiは検索の回数自体が少なく、一次資料の参照が限定的でした。

この差が最も顕著に表れたのが京三製作所(6742)の扱いです。

京三製作所は2026年3月27日(テスト実行の前日)に通期業績予想の大幅下方修正を発表していました。営業利益が47億円→24.6億円と、ほぼ半減する内容です。

モデル京三製作所の扱い理由
Claude除外3/27の下方修正を検知
ChatGPTTop 5圏外直接言及なし
Gemini1位(86.5点)下方修正を検知できず
GensparkTop 5圏外3Q営業赤字を検知し優先順位を下げた

Geminiだけが京三製作所を1位に推薦していますが、これは前日の下方修正を拾えなかったことが原因と考えられます。プロンプトには「直近決算と直近営業日終値を反映すること」と明記していますが、一次資料を実際に取得しなければ、この条件を満たすことはできません。

同じプロンプトを使っても、AIモデルの調査深度によって結果の質が大きく変わるという点は、利用する際に意識しておきたいポイントです。

プロンプトの除外条件を守らないケース

もうひとつ注目したいのが、ChatGPT 5.4のFIG(4392)に対する判定です。

ChatGPTはFIGの分析中に「転換社債型新株予約権付社債が残っていた点は警戒」と自ら記載しています。カスタム版プロンプトのフォレンジック・チェックには「MSワラント/大規模増資/CB発行中」が即除外条件として明記されています。つまり、ChatGPTはCB残存を検知しておきながら、除外せずにTop 5に入れてしまいました

この事例が示しているのは、プロンプトにどれだけ明確に条件を書いても、AIが100%その通りに動くとは限らないということです。

複数モデルでクロスチェックする運用の提案

今回の検証から見えてきた実践的な運用方法があります。

ひとつのAIモデルの結果を鵜呑みにせず、2〜3モデルで同時に実行して、複数モデルで共通して推薦された銘柄を優先的に検討するという使い方です。

今回の例では、フェイスネットワーク(3489)が3モデルでTop 5入りしており、博展(2173)、日本基礎技術(1914)、富士ピー・エス(1848)がそれぞれ2モデルで推薦されていました。こうした「AIの合議」で浮上した銘柄は、単一モデルの推薦よりも分析の裏付けが厚いと捉えることもできます。

Gensparkを使えば、同じ画面内でモデルを切り替えて実行できるため、クロスチェックの手間はそれほど大きくなりません。僕も普段からメインで使っているAIプラットフォームです。


💡 単四半期業績の確認方法(補足)

カスタム版プロンプトのCSV条件(売上高変化率+10%、経常利益変化率+20%)は、SBI証券のスクリーニング仕様上、通期ベースの前年度比です。直近の四半期(3ヶ月)単独での成長率は反映されていません。

通期では増収増益でも、直近四半期で成長が鈍化している銘柄は存在します。そのため、AIの分析結果を受け取った後に、株探で各銘柄の単四半期業績を目視確認することをおすすめします。

確認手順はシンプルです。株探で銘柄を検索し、「決算」タブ →「3ヵ月決算【実績】」の表を開きます。一番下の「前年同期比」の行で、売上高と営業利益の伸び率をチェックしてください。

株探の3ヵ月決算実績画面。任天堂(7974)の四半期ごとの売上高・営業益・経常益と前年同期比が表示されている
株探「3ヵ月決算【実績】」画面の例(任天堂)。一番下の「前年同期比」で成長率を確認する。出典:株探

目安として、単四半期で売上+10%以上、営業利益+20%以上を維持していれば、成長トレンドが継続していると判断できます。この見方の詳細は「【成長株の売り時】利益を最大化する出口戦略」で解説しています。


✅ まとめ

弐億貯男さんは割安成長株探索プロンプトを繰り返しアップデートされています。僕が記事で取り上げたのは今回で3回目です。

時期特徴僕の記事
第1回2025年9月一次情報縛り+フォレンジック視点の汎用版バズった株探しプロンプトを徹底解剖
第2回2025年12月CSV入力+5パラメータのカスタム版を作成僕ならこう使う【成長株×新高値ブレイク】
第3回2026年3月「SaaS is dead」耐性軸を追加、カスタム版v3.0本記事

AIプロンプトを使った銘柄スクリーニングは便利な手法ですが、今回の4モデル比較で見えたように、モデルによって調査深度や除外条件の遵守度にばらつきがあります。出力結果を鵜呑みにせず、自分の目で一次情報を確認するという基本は変わりません。

プロンプトはあくまで「分析の出発点」であり、最終的な投資判断は自分自身で下すもの。その前提のうえで、AIを効率的に活用する手段として、この記事が参考になれば嬉しいです。


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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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