こんにちは! ゲーマー投資家ゆーすけ(@gaminvestlog)です。
2026年3月、米国・イスラエルによるイラン攻撃をきっかけに、日経平均株価が急落しています。2月末に58,000円台で史上最高値圏にあった日経平均は、わずか1週間あまりで51,000円台まで下落する場面がありました。
この記事では、新高値ブレイク×成長株投資家である僕が、この暴落の前後でどう考え、どう動いたかを売買ログとともにお伝えします。
🌍 2026年3月、何が起きているのか
2026年2月28日、米国とイスラエルがイランへの空爆を開始しました。3月1日にはイランの最高指導者ハメネイ師が死亡したとの報道が流れ、中東情勢は一気に緊迫しました。
この影響で、世界の原油輸送の約2割が通過するホルムズ海峡が事実上封鎖される事態に発展しています。原油先物価格は急騰を続け、3月9日には1バレル100ドルを突破しました。
日経平均株価への影響を時系列で整理します。
| 日付 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 3月2日(月) | 58,057円 | -793円 |
| 3月3日(火) | 56,279円 | -1,778円 |
| 3月4日(水) | 54,245円 | -2,033円 |
| 3月5日(木) | 55,278円 | +1,032円 |
| 3月6日(金) | 55,620円 | +342円 |
| 3月9日(月) | 52,728円 | -2,892円(一時-4,200円超) |

2月末の58,000円台から、わずか1週間で安値51,407円まで下落しました。木曜・金曜にいったん反発したものの、週明けの3月9日にはさらに急落し、下げ幅は一時4,200円を超えています。
イラン情勢の詳しい経緯や市場全体への影響については、野村證券のレポート(「イラン攻撃が金融市場に与える影響」)が参考になります。本記事では背景解説はここまでにとどめ、この局面で僕自身がどう考え、どう動いたかを中心にお伝えします。
なお、前回の暴落記事(「【緊急分析】市場急落、個人投資家が取るべき戦略とは?」)は、2025年10月の自公連立崩壊と対中関税という「政治・貿易ショック」を扱ったものでした。今回は「戦争・エネルギーショック」であり、原油価格の高騰を通じて企業業績やインフレに波及し得る点で性質が異なります。
🧠 暴落”前”に僕がやったこと
先週の急落が始まった時点で、僕はまず自分にこう問いかけました。
「来週、保有株が上がる根拠はあるか?」
答えを探すために、材料を一つずつ確認しました。
まず、イラン情勢。米国・イスラエルの攻撃は開始されたばかりで、停戦の見通しは立っていません。ホルムズ海峡は封鎖状態が続いており、原油価格は上昇の一途。これが好転する材料は、少なくとも週末の時点では見当たりませんでした。
次に、国内の政治イベント。2月の衆院選は自民党の大勝で終わり、第2次高市政権も発足済みです。「選挙期待」で上昇するフェーズはすでに終わっています。
AI関連も同様です。2月にはアンソロピックショック(関連記事)があり、大型AI関連株の決算イベントも通過済み。新たに株価を押し上げるきっかけ(カタリスト)は見当たりませんでした。
つまり、週明けに相場が大きく反発する根拠がない。
一方で、木曜・金曜の反発はどうだったか。3月5日に+1,032円、6日に+342円と戻してはいますが、イラン情勢が好転したわけではありません。3日間で約4,600円下げた後の材料を伴わない一時的な戻り(自律反発)であり、トレンドが転換したサインとは考えにくい状況でした。
上がった場合と下がった場合を比較する
ここで僕が考えたのは、シンプルな期待値の比較です。
| シナリオ | 起きること | ダメージ |
|---|---|---|
| 外れて上がった場合 | 微益の銘柄を逃すだけ | 小さい |
| 当たって下がった場合 | 含み損転落・損切り続出 | 大きい |
この2つを比べると、下がった場合のダメージのほうが明らかに大きい。であれば、金曜のうちに微益・含み損の銘柄を処分しておくことが、期待値的に合理的だと判断しました。
木曜・金曜の処分ログ
この判断に基づいて、木曜と金曜の2日間で以下の銘柄を始値の成行注文で処分しました。
3月5日(木):
| 銘柄 | コード | 数量 | 確定損益 |
|---|---|---|---|
| クラスターT | 4240 | 100株 | -¥4,100 |
3月6日(金):
| 銘柄 | コード | 数量 | 確定損益 |
|---|---|---|---|
| SSSK HD | 4838 | 200株 | -¥11,900 |
| AKIBA | 6840 | 100株 | -¥3,200 |
| キャリアリンク | 6070 | 60株 | -¥3,430 |
| パシフィックネット | 3021 | 100株 | +¥13,100 |
| 多摩川HD | 6838 | 100株 | -¥3,600 |
| 日本高純度化学 | 4973 | 20株 | -¥400 |
| クラシコム | 7110 | 60株 | -¥12,250 |
| エクサウィザーズ | 4259 | 300株 | +¥2,337 |
| ビジネスコーチ | 9562 | 35株 | -¥420 |
確定損益の合計:約-¥23,863
2月末時点で17銘柄あったポートフォリオは、この処分で9銘柄まで絞り込まれました。
残した銘柄と、切った銘柄の違い
処分した銘柄に共通していたのは、含み益のバッファが薄いことです。2月後半にエントリーしたばかりの銘柄や、長期保有でも含み益が縮小していた銘柄が中心でした。
一方、残した銘柄は以下の通りです。
| 銘柄 | コード | 数量 | 含み益率(3月6日時点) |
|---|---|---|---|
| マイクロアド | 9553 | 400株 | +74%超 |
| サイエンスアーツ | 4412 | 100株 | +59%超 |
| エディア | 3935 | 300株 | +48%超 |
| note | 5243 | 100株 | +34%超 |
| グローバルキッズC | 6189 | 200株 | +30%超 |
| QLS | 7075 | 200株 | +25%超 |
いずれも含み益が大きく、日経平均が数千円規模で下落しても簡単には含み損に転落しない銘柄です。暴落で地合いが崩れたときに最後まで持ち続けられるのは、こうした「バッファのある銘柄」だけだと考えています。
新高値ブレイク投資は上昇トレンドに乗る手法なので、トレンドが崩れたと感じたら降りる。僕はそう考えています。個別銘柄の業績や財務状況(ファンダメンタルズ)が悪化したから売ったのではなく、地合いが崩れている中で、バッファの薄い銘柄を持ち続けるリスクと、ここで手放すリスクを天秤にかけた結果です。
確定損失の約2.4万円は小さくはないですが、処分せずに3月9日を迎えていたら含み損はもっと膨らんでいた可能性があります。もちろんこれは結果論で、判断した時点では「外れても微損で済む方を選ぼう」と思っただけでした。
⚡ 暴落”当日”の対応とポートフォリオの現状
3月9日、日経平均は終値で52,728円(前日比 -2,892円、-5.20%)。下げ幅は一時4,200円を超えました。
当日やったこと・やらなかったこと
この日、僕がやったことは1つだけです。テスホールディングス(5074)を580円で100株、指値で打診買いしました。
テスHDは再生可能エネルギー・蓄電池分野のEPC(設計・調達・建設)事業を手がける成長企業で、直近の決算も売上・利益ともに2桁増でした。原油価格の高騰は、中長期で見れば再エネへのシフトを加速させる要因になると考えています。ただし、あくまで打診買いの100株であり、本格的なエントリーではありません。

結果的に終値は589円で、含み益+900円(+1.55%)と微プラスで引けました。ただ、これもまだどうなるか分かりません。
一方、やらなかったこともはっきりしています。パニック売りはしていません。ナンピン買いもしていません。先週のうちにバッファの薄い銘柄を処分していたので、当日になって慌てて何かを判断する場面はありませんでした。
ポートフォリオの現状
3月9日引け後のポートフォリオです。

| 銘柄 | コード | 数量 | 含み損益 | 損益率 | 前日比 |
|---|---|---|---|---|---|
| マイクロアド | 9553 | 400株 | +142,800円 | +75.16% | -3.48% |
| サイエンスアーツ | 4412 | 100株 | +85,700円 | +69.06% | -1.73% |
| エディア | 3935 | 300株 | +72,000円 | +53.22% | -4.56% |
| note | 5243 | 100株 | +56,100円 | +37.38% | -3.42% |
| グローバルキッズC | 6189 | 200株 | +54,400円 | +32.85% | +1.38% |
| QLS | 7075 | 200株 | +32,800円 | +27.29% | -2.30% |
| テスHD | 5074 | 100株 | +900円 | +1.55% | -8.40% |
| MIC | 300A | 24株 | -2,112円 | -3.01% | -1.90% |
| 日本動物高度医療 | 6039 | 100株 | -8,600円 | -6.42% | -3.76% |
合計評価額:1,581,292円 含み益合計:+433,988円(+37.83%) 前日比:-45,120円(-2.77%)
日経平均が-5.20%の日に、ポートフォリオは-2.77%。先週の処分が、結果としてダメージを抑える方向に働きました。
2月末からの変化
2月末時点のポートフォリオと比較すると、変化は明確です。

| 2月末 | 3月9日 | |
|---|---|---|
| 保有銘柄数 | 17銘柄 | 9銘柄 |
| 含み益合計 | +775,821円 | +433,988円 |
含み益は約34万円減りましたが、仮に17銘柄をそのまま持ち越していた場合、減少幅はさらに大きくなっていたと思います。
💬 DUKE。さんの視点と僕の行動
『1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術』の著者であるDUKE。さん(@investorduke)が、今回の急落についてこうポストしていました。
「弱い銘柄を処理して、結局強い株だけが手元に残る。いつもとやることは同じ」。僕が木曜・金曜にやったことは、意図こそ違えど、結果的にこれと同じ形になっていました。
僕の場合は「強い銘柄を残そう」と意図したのではなく、期待値を比較してバッファの薄い銘柄を手放しただけです。ただ、新高値ブレイク投資の原則に沿って行動すれば、自然とこの形に収束するのかもしれません。
DUKE。さんはジョージ・ソロスの言葉も引用していますが、暴落時にまずやるべきことは、利益を取りにいくことではなく、退場しないこと。僕もそう思います。
⏳ 暴落”後”の僕のスタンス
結論から言うと、今は様子見が基本です。
暴落の渦中で焦って動いても、良い結果にはつながりにくいと考えています。イラン情勢がどう推移するか、原油価格がどこで落ち着くか、現時点では誰にも分かりません。分からないものに対してポジションを取りに行く必要はないと思っています。
僕が今やっているのは、大きく3つです。
1. 日経平均と騰落レシオの確認
暴落局面では個別銘柄よりもまず地合いの方向感が最優先です。僕は日経平均先物や騰落レシオ(25日)を日々チェックしています。騰落レシオ(25日)は、70前半あたりが暴落時の下げ止まりの目安の一つとされています。ただし、2020年のコロナショック時には40台まで突っ込んだ実績もあります(下図参照)。これだけで底打ちを判断するのは危険ですが、市場の過熱・冷え込みを測る指標の一つとして参考にしています。

騰落レシオ=値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数で算出される、相場の過熱・冷え込みを測る指標
2. 新高値銘柄リストの確認
相場が崩れていても、新高値を更新する銘柄はゼロにはなりません。ただし、暴落直後に出てくる新高値銘柄は、防衛や資源など短期のテーマ株が混じりやすい印象があります。僕の投資スタイルは中長期の成長株なので、ここで飛びつくのではなく、どんな銘柄が浮上してくるかを観察する程度にとどめています。
3. 自分の監視銘柄リストとの照合
暴落前から「次にエントリーしたい」と考えていた銘柄が、この急落でどう動いているか。急落後に素早く戻してくる銘柄と、ずるずる下がり続ける銘柄では、地合いが回復した後の動きも変わってきます。今はその観察期間です。
本格的にエントリーを再開するのは、地合いが安定したと判断できてからです。具体的なタイミングは今の時点では分かりませんが、少なくともイラン情勢に何らかの進展が見えるか、日経平均が明確に下げ止まるまでは、現金比率を高めに保ったまま待つ方針です。
✅ まとめ
今回の記事では、2026年3月のイラン情勢による日経平均急落に対して、僕がどう考え、どう動いたかを整理しました。
振り返ると、やったことはシンプルです。
- 「来週、上がる根拠はあるか?」と自分に問いかけた
- ないと判断し、含み益バッファの薄い銘柄を木曜・金曜で処分した
- 含み益の大きい銘柄だけを残し、現金比率を高めた
- 暴落当日は、1銘柄だけ打診買いを入れた以外、基本的に動かなかった
判断の軸は「期待値の非対称性」です。上がった場合に逃す利益と、下がった場合に被る損失を比較して、損失のほうが大きいなら先に降りる。新高値ブレイク投資は上昇トレンドに乗る手法ですから、そのトレンドを支える環境が崩れたときに降りるのは、手法の原則に沿った判断だと考えています。
この判断が正解だったかどうかは、まだ分かりません。相場がここから急回復して「売らなければよかった」となる可能性もあります。ただ、同じ状況がもう一度来ても、僕は同じ判断をすると思います。
今は焦らず、地合いの回復を見ながら次のエントリーに備えます。
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